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クエリ検索: "熊野本宮大社"
51件中 1-20の結果を表示しています
  • 熊野古道(小辺路)の通る奈良県十津川村神納川区の事例から
    *河本 大地
    日本地理学会発表要旨集
    2018年 2018s 巻 835
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/27
    会議録・要旨集 フリー
    Ⅰ.研究の目的と背景

    本研究の目的は,人口減少や高齢化の著しい遠隔の山間地域における,世界遺産観光とグリーンツーリズム(農村観光,ルーラルツーリズム)の持続可能性を整理・解明することである。

    日本において,ユネスコ世界遺産はブランドとして確固たる存在感を示している。近年ではインバウンドツーリズム(訪日外国人の観光)の興隆もあって,さらにそのブランド力や集客力に注目が集まっている。

    一方,グリーンツーリズムは,農山漁村地域において自然,文化,人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動として,1992年に農林水産省が推進を開始した観光形態である。「都市農村交流」を旨としてきたそれには,都市部をはじめとする当該地域外からの来訪者に対する農村地域住民の「もてなし疲れ」や,補助金に依存した体験交流施設の建設・維持や各種取り組み,地域内における世代間交流の視点の不足,国際対応の欠如,農林水産省以外の省庁の推進するツーリズムとの連携の欠如など,多くの課題が指摘されてきた。

    Ⅱ.研究対象地域

    研究対象地域は,奈良県吉野郡十津川村の神納川区である。ここには,熊野古道(熊野参詣道)のひとつである小辺路が通っている。小辺路は,高野山(和歌山県高野町)から
    熊野本宮大社
    (和歌山県田辺市)へと至る徒歩道で,大半が自動車の通行ができない山道である。ここを歩く者は通常,高野山を出て奈良県野迫川村まで歩いて宿泊し,そこから伯母子峠を越えて十津川村の神納川区で宿泊し,三浦峠を越えて十津川温泉で宿泊し,果無峠を越えて
    熊野本宮大社
    に到達する。熊野古道のなかでも難易度の高い険しい道である。この道は,2004年7月,「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録されている。

    神納川区は,十津川村を構成する7区のひとつで,7つの大字からなる。同村の北西部に位置する。同村のなかでも過疎化・高齢化が著しい。同区を校区とする五百瀬小学校は廃校となって車で約1時間の場所に統合され,区内には現在,小中学生がいない状況となっている。

    Ⅲ.研究方法 

    研究方法は3つからなる。第一は,神納川区に存在する宿泊施設における宿帳(宿泊者名簿)から,宿泊者の発地および宿泊日のデータを得ることである。第二は,宿泊施設や地域住民から,同区におけるツーリズムの経緯や宿泊者の行動,経営上の悩みなどを聞き取ることである。第三は,田辺市熊野ツーリズムビューローの動向を知ることである。同ビューローは,2010年5月に外国からの個人旅行者にも対応できる着地型旅行業を開始し,和歌山県田辺市のみならず世界遺産「紀伊半島の霊場と参詣道」の全構成資産や関連地域のインバウンドツーリズムに大きな影響をもたらしている。

    Ⅳ.結果と考察 

    十津川村神納川区では,2004年以降,世界遺産であるがゆえに小辺路を歩く観光者が現れるようになり,特に外国人の来訪者が増えた。しかし,神納川区には宿泊施設がない状況であった。

    一方,これとは別に,グリーンツーリズムの推進施策のひとつであった「子ども農山漁村交流プロジェクト」が導入され,2009年から小学校5年生の農山村体験の受け入れが始まり,2010年4月に神納川農山村交流体験協議会(かんのがわ Happy Bridge Project)が設立された。しかし,10戸以上あった民泊受け入れ家庭の高齢化や,推進施策の中止,紀伊半島大水害などの影響で,現在は農家民宿2軒とコテージのみが維持されている。とはいえ,家族構成員が複数おり健康であること,他に収入減があること,観光者のもてなしが好きであることが条件となっている。世界遺産観光者に対応できる宿泊施設の存在や,地域の可視化,観光者に対する住民の理解,地元食材の活用,内外における地域ファンの存在等に,グリーンツーリズム推進の成果が確認できる。
  • 和歌山県熊野地域における自転車移動を事例として
    尾形 浩一朗, 落合 知帆
    都市計画報告集
    2009年 8 巻 2 号 96-99
    発行日: 2009/09/10
    公開日: 2022/08/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    まちづくりや地域コミュニティ研究の分野では、移動途上の様々な要素との接触が地域への理解や愛着の醸成に影響を及ぼし、移動交通手段の持つ特性がそれらの要素との接触度合いを左右することが示唆されている。しかし、それらの研究の多くは地域に属する住人を対象としたものであり、外部からの来訪者の交通手段の選択に関するものはほとんど見られない。本報告では、和歌山県熊野地域での自転車移動を事例として、移動途上で体感される要素を抽出・分類し、それらの要素相互の関係性を示す。また、移動手段の持つ、周囲の環境への開放性や接触度、移動者の意志反映性などの特性が、これらの要素に基づく移動者の経験に対して及ぼす影響の可能性について考察する。

  • 今泉 勝吉
    Finex
    1994年 6 巻 19 号 35-41
    発行日: 1994/07/31
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 飯田 義彦, 落合 知帆
    都市計画報告集
    2009年 8 巻 2 号 92-95
    発行日: 2009/09/10
    公開日: 2022/08/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    熊野古道中辺路において歩行者の撮影写真に基づき,1.地道表面と周囲の植生,2.維管束植物の部位,3.林床の蘚苔類・キノコ類・シダ類,4.大径木,5.動物,6.水の動態と形状,7.光といったシークエンス景観の景観構成要素と歩行者の関係性について考察した.自然の機微な動きや対照性の観察体感が歩行者のもつ着眼点として理解され,それらが歩行者の非日常性の体験を誘発し,感動を保存し伝達したいという撮影注視動機に結び付くことが見出された.

  • 梶 慶輔
    繊維学会誌
    2016年 72 巻 8 号 P-378-P-382
    発行日: 2016/08/10
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル 認証あり
  • 高田 知紀, 桑子 敏雄
    日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
    2016年 14 巻 105-108
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/31
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は,「ある土地において信仰上の重要な役割をもつ神社は,自然災害発生時においても安全性を担保しうる立地特性を有している」という仮説にもとづいて,和歌山県下の398社の神社を対象に,その自然災害リスクのポテンシャルを検証することを目的としている.GISを用いて,津波,河川氾濫,土砂災害のそれぞれのリスクと神社との立地の関係を分析した結果,和歌山の土地に深いルーツを持つイソタケル系神社,熊野系神社,王子系神社の多くは,自然災害に対してのリスク回避性が高い立地であることを明らかにした.
  • サンティアゴ・モデルの拡散
    岡本 亮輔
    宗教研究
    2020年 94 巻 2 号 57-80
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/30
    ジャーナル フリー

    二一世紀以降、サンティアゴ巡礼路には様々な背景を持った世界中からの巡礼者が集まるようになったが、その多くは信仰なき巡礼者である。彼らにとって大聖堂の聖遺物は巡礼の目的にはなり得ず、巡礼過程での交流体験とそれがもたらす気づきや自己変革が重視される。本稿では、こうした状況を伝統宗教の枠組みからの離脱という意味で、信仰の背景化として捉える。そして、サンティアゴ巡礼をモデルとして展開する日本の聖地巡礼にも、信仰を過去のものとし、現在についてはスピリチュアルな語りをするパターンが見出せ、さらに、この種の言説が、伝統信仰の担い手である宗教者によっても紡がれることを確認する。

  • 修理概要と明らかになった明治水害移築の痕跡
    御船 達雄
    建築史学
    2013年 60 巻 94-99
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/07/05
    ジャーナル フリー
  • 木村 展子
    日本建築学会計画系論文集
    1997年 62 巻 499 号 171-177
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2017/02/02
    ジャーナル フリー
    Temples and shrines constructed by Hideyori are important architecture in Momoyama era. Upon Investigation, 90 temples and shrines proved to be constructed by Hideyori. The situations of the construction are divided into 4 different periods by the political conditions of Hideyori and different situations are found clearly in each areas divided into Yamasiro, Sekkasen, Yamato, and out of Kinki. These difference among periods and areas suggests rule of fiefs is one of the main reason for Hideyori to make such large construction.,
  • 平成23年台風12号の和歌山県田辺市本宮地区における聞き取り調査
    落合 知帆, 稲荷 瑞季
    都市計画報告集
    2013年 12 巻 2 号 78-81
    発行日: 2013/09/10
    公開日: 2022/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    近年、各地で短時間の集中的な豪雨による河川の氾濫によって、人的・物的被害にも多大な被害を受けている。このような災害に対応するためには、住民各自が早期に安全な場所に自主的に避難することが被害の軽減につながるとされているが、各地域の地理的・社会的条件さらには過去の経験を踏まえた個人の意思決定や避難行動は多様である。本研究では和歌山県田辺市本宮地区での平成23年12号台風を事例に実施した聞き取り調査をもとに考察する。その結果、人々は、避難の意思決定を過去の経験知と独自の判断基準を基に行い避難行動を取っていたこと、場所によっては浸水のために何度も避難場所を移動していたことが分かった。

  • 和歌山県田辺市本宮町を事例として
    落合 知帆
    都市計画論文集
    2020年 55 巻 3 号 1151-1158
    発行日: 2020/10/25
    公開日: 2020/10/25
    ジャーナル オープンアクセス

    熊野川沿い集落は古来より洪水常襲地域であったため,伝統的な水防建築の一様である「アガリヤ」を建て,水害時に備えた.本研究では,和歌山県田辺市,新宮市,三重県紀宝町の熊野川沿い集落での調査により,アガリヤの分布を確認し10の集落において現存を確認した.また,田辺市本宮町を対象とした詳細調査において,アガリヤは住居式,倉庫式,住居倉庫式に分類され,地区によって倉庫式または住居倉庫式が多数を占める違いがあった.また,その配置は,住宅の裏に石段を築き整地した上に建てられた敷地内盛土型と,住宅のある敷地から離れた高台に建てられた敷地外高台型に分類した.アガリヤの減少または消失の要因は, 昭和28年以降大規模な水害の減少,公共事業や治水対策の実施,二階建住宅の普及に伴う住民の水害危機感の減少,公的避難所の整備による自己対策から避難所避難への意識変化が挙げられる.現代社会において地域に残る伝統的な水害対策の知恵の継承が重要である.

  • 和歌山県田辺市本宮町請川地区を事例として
    吉田 千尋, 落合 知帆, 岡﨑 健二
    都市計画報告集
    2015年 13 巻 4 号 164-167
    発行日: 2015/03/05
    公開日: 2022/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー

    洪水常襲地帯である熊野川流域には水害対策の1つとして「上がり家」と呼ばれる一時避難のための小屋が存在する。本研究では和歌山県田辺市本宮町請川地区を対象地とし、聞き取りと実測調査により上がり家の実態を把握することを目的とした。結果、伝統的上がり家は明治22年の水害後、地主や商業者により母屋より高台に建設され、倉庫としての機能だけでなく台所や寝室など避難生活のための機能を備えていた。また昭和28年の水害後の被災者支援として建設された公営住宅も、払下げ後に一部上がり家に転用されていた。多くの上がり家は貸家や隠居などに利用形態が変遷し、当地区に7軒現存しており、水害対策として現在も有効であることを明らかにした。

  • 塩田 博明
    電気設備学会誌
    2006年 26 巻 10 号 804-805
    発行日: 2006/10/10
    公開日: 2015/04/25
    ジャーナル フリー
  • *中森 志穂, 蓮見 孝
    日本デザイン学会研究発表大会概要集
    2005年 52 巻
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/07/20
    会議録・要旨集 フリー
    昨年世界遺産に登録された熊野古道について、トランスパーソナル心理学的見地から研究を行った。トランスパーソナル心理学とは、近年興ってきた心理学であり、東洋の”禅(ZEN)"などに代表される、宗教的恍惚などを研究する学問である。今回、熊野古道が永きにわたって人々を引きつけた要因を解明しようとするにあたり、トランスパーソナル心理学において“聖地”の基準とされるキーワードをもとに考察を行った。熊野古道にまつわる逸話の中に、宗教的悟りに関するものがいくつも見いだされたからである。熊野古道は大きく分けて3つのルートがあるが、現地調査として、三重県にある“伊勢路”を徒歩で調査した。“伊勢路”は主に庶民が使った道である。その一部である、熊野古道波田須道をムービーとして撮影し、実験に用いた。実験は被験者からプロトコルを引き出し、その結果を解析するといった手法を用いた。その結果、いくつかの要素が人に影響を与えている可能性があるという結論に達した。
  • 高田 知紀, 梅津 喜美夫, 桑子 敏雄
    土木学会論文集F6(安全問題)
    2012年 68 巻 2 号 I_167-I_174
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/30
    ジャーナル フリー
     東日本大震災では,多くの神社が津波被害を免れたことが指摘されている.本研究では,日本の神社に祀られる祭神の多様性は,人びとの関心に応じた差異化の結果であるという仮説から,宮城県沿岸部の神社についてその祭神と空間的配置に着目しながら被害調査を行った.祭神については特に,ヤマタノオロチ退治で知られるスサノオノミコトに着目した.スサノオは無病息災の神として祀られることから,洪水や津波といった自然災害時にも大きな役割を果たすと考えられる.また,地域の治水上の要所に鎮座していることが多い.東北での調査から,スサノオを祀った神社,またスサノオがルーツであると考えられる熊野神社は,そのほとんどが津波被害を免れていることを明らかにした.この結果は,地域の歴史や文化をふまえたリスク・マネジメントのあり方について重要な知見を提供する.
  • 阿岸 鉄三
    人工臓器
    2006年 35 巻 1 号 25-32
    発行日: 2006/06/15
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
  • 寺石 悦章
    四日市大学総合政策学部論集
    2007年 6 巻 1_2 号 21-36
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2019/12/01
    ジャーナル フリー
  • 西川 亮, 西村 幸夫, 窪田 亜矢
    日本建築学会計画系論文集
    2015年 80 巻 710 号 895-905
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/05/12
    ジャーナル フリー
     This research focuses on the “historical routes policy” by the Cultural Affairs Agency in Japan. This paper aims to clarify 1) its philosophy, 2) the policy's influences on local areas and 3) this policy's difficulties.
     The results are as follows;
     1) The policy aims both conservation of the routes in the regional scale and walkable environment.
     2) Not only the historical routes but also the heritage along the routes were listed and conserved.
     3) Changes of the framework and the character of the historical routes made this policy difficult to succeed.
  • 鳥居 厚志
    ペドロジスト
    2017年 61 巻 1 号 37-41
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー
  • 船越 幹央
    大阪歴史博物館研究紀要
    2015年 13 巻 87-93
    発行日: 2015年
    公開日: 2022/05/28
    研究報告書・技術報告書 フリー
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