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クエリ検索: "片田珠美"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 西成田 進
    心身医学
    2016年 56 巻 7 号 698-703
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/01
    ジャーナル フリー
    日本は今, 世界に冠たる長寿国になっている. しかし, この長寿にはメタボリックシンドロームとよばれる「病」が付きまとっている. この「病」は快適な生活自体が作り出したものであり, この「病」からの脱出にはその生活習慣, すなわち現在の快適な生活の放棄が必要になる. 「病」自体が苦痛というより「病」から脱出する過程と, 脱出の結果待っている生活自体が苦痛という, おかしな「病」である. 通常「病」は肉体的苦痛を伴い, そこからの脱出によって達成された健康は人々に肉体の健康と精神の安定をもたらすが, この「病」ではそれが逆転している (怪). 巨視的にみればこの「病」の最大の背景は「豊かな生活」と「長寿 (高齢) 」であることに気づく. 際限のない健康願望と増大するこの「病」のリスクは二律背反である. この二律背反により, 足ることを知らない (断念することを知らない) 現代人の健康願望はどこかで健康不安に転化する. 現代人の基本的な病理は豊かな「生活習慣」の継続を願うあまり, 健康の破綻に対するリアリティがもてなくなっている, という点にあるのではなかろうか.
  • サイケデリック体験からメンタル・メンテナンスまで
    渡邊 拓哉
    現代社会学理論研究
    2010年 4 巻 173-184
    発行日: 2010年
    公開日: 2020/03/09
    ジャーナル オープンアクセス
    近年の「エンハンスメント」をめぐる主要な争点のひとつに、向精神薬の治療目的外の使用がある。スマートドラッグによる認知増強や抗響薬による感情調整などがこれに該当する。薬理学的な操作にもとづくそうした「精神活性化Jは、米国を中心にいまや社会問題化するまでに至っている。本稿は、薬物による精神活性化の文化的な来歴と、社会的な意味合いの変容を検討することを目的としている。これに向け本論では、1950-60年代の米国で展開されたサイケデリック運動とヒューマン・ポテンシャル運動を参照する。ともにA.ハクスリーから思想的な影響を受けたこの2つ類縁的な文化運動もまた、現代の認知増強や感情調整と同様、精神の薬理学的な操作を積極的に評価したことで知られる。だが、そうしたかつての精神活性化のありようと、現代のそれにはもちろん隔たりもある。その隔たりは、現代の精神活性化が技術的にも心理的にも、より消費社会に根づいたことを示唆している。60年代的な「変性意識」の実験を通じて広まった、精神の薬理学的な改変可能性という認識が消費社会の欲望と結びつくとき、精神活性化は自らの交換価値を高める手段として利用されることになる。
  • 脊板 弘康
    人工知能学会第二種研究会資料
    2018年 2018 巻 BI-010 号 04-
    発行日: 2018/09/15
    公開日: 2022/02/03
    研究報告書・技術報告書 フリー

    顧客第一主義を標榜し、品質第一主義を掲げて世界を席巻してきた日本企業で今、品質詐称事件が後を絶たない。企業組織が当初から悪意を持って詐称に及んだ事例もあるが、赤福事件の様に一見善意から詐称事件へと発展した例もあり、そこには日本独特の高コンテクスト社会が生んだ「忖度」の存在がみられる。本研究では Giddens の構造化の理論の枠組みを基に、日本独特の精神文化とも呼べる「忖度」が意図せざる不祥事へと企業組織を導いて行く様を、ビジネスゲームと表情分析を用いて再現させ、そのメカニズムを解明することを目的としている。また、このような方法が従来のアンケートで難しいと思われる動的な組織変容過程の研究に有効であることを示し、その構想を報告する。

  • 伊東 隆雄
    医学哲学 医学倫理
    2000年 18 巻 78-89
    発行日: 2000/12/15
    公開日: 2018/02/01
    ジャーナル フリー
    In the fields of medical service, the death of patients is regarded as a failure of medical care. Patients have rights to live and exercise their rights during the therapeutic process, so the therapist should respect their rights and perform medical care with all his energy in order to save the patients' life. As a result, medical care shows a marked tendency toward excessive intervention in order to prevent patients' death. In psychiatry, there are many patients who attempt suicide. Psychiatrists should encourage them to give up the idea of attempting suicide. To help patients avoid suicide, restrictions shoild be placed on therapeutic interventions such as psychological, pharmacological and physical restrictions. Most patients will give up suicide with appropriate treatment. But only a few psychotic patients think themselves to be not alive already. They are dead mentally and socially, but not dead only physically yet. There is deep discrepancy between their mind and body. They cannot die a natural death about their body, so attempt suicide as a linkage between their dead-mind and living-body to recall their lost identity again. Excessive intervention in order to prevent them from suicide will bring them more severe despair. They think they are deprived of their death, and believe they cannot only live but also die. We must know the facts and give patients the chance to recognize their true wishes to live, and we should try to look for some pieces of hope through alternative excessive restrictions.
  • 鶴田 利郎
    日本教育工学会論文誌
    2012年 35 巻 4 号 411-422
    発行日: 2012/03/30
    公開日: 2016/08/08
    ジャーナル フリー
    本研究では,ネット安全教育で扱うべき教育内容として示されている「ネット危機」(田中2009a)の1つであるネット依存に関する指導において,自己の生活のあり方を自律的に改善する力を育てることを目的とするR-PDCAサイクルの活動に注目した.そこで,田中(2009b)が示したR-PDCAサイクルの特色,具体的活動例をもとに,ネット依存に関するネット安全教育の単元内容を構成し,2009年7月から9月の間の計8時間の枠組みで,私立K高等学校の情報Bの授業内で授業実践を試行した.生徒を対象に行った質問紙調査の結果,授業実践で行ったR-PDCAサイクルの活動を通して,多くの生徒が携帯電話やパソコンの利用におけるルールの大切さについて肯定的な認識を持ったこと,携帯電話やパソコンを利用する際に,多くの生徒が自分自身で様々なことを意識しながら利用するようになったと認識していることなどが確認できた.以上より,ネット依存に関する指導におけるR-PDCAサイクルの学習活動の有効性が示唆された.
  • 茂出木 理子
    館灯
    2015年 53 巻 66-75
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/02/15
    ジャーナル オープンアクセス
  • 山谷 洋樹, 鈴木 誠
    理科教育学研究
    2012年 52 巻 3 号 167-178
    発行日: 2012/03/02
    公開日: 2021/06/30
    ジャーナル フリー

    本研究は,生命観測定尺度を用いて,生命観を構成する生物概念及び生命概念の下位概念間の構造やそれらの関係を明らかにすることを目的とする。小学校6年生及び中学校2年生の児童生徒を対象に,測定尺度を国内の広い範囲で実施した。クラスター分析の結果,生物概念では,先ず推測と客観的知識がクラスターを形成し,次に機械論が結び付くことが示された。生命概念では,先に価値と命,次に擬人化と生気論がクラスターを形成し,これらクラスター同士が結合したものにアニミズムが結び付くことが示された。児童生徒に内在する思考に基づいた生命観の階層構造が明らかとなった。空間的位置関係を検討するため多次元尺度構成法を行った結果,座標軸を境にして生物概念と生命概念は別次元に配置され,機械論とアニミズムは,生物概念と生命概念の各下位概念とは座標軸を境にして別次元に配置されることが判明した。下位概念間での相関分析の結果,学年が上がると推測は他の概念と相関が強まり,同様に,機械論とアニミズム,価値と命の相関も強まることが示された。価値,命はそれぞれ,擬人化,生気論,推測とも相関が強くなり,獲得した知識が増すごとにそれらを応用し,生き物を情意的に捉えていることが示された。したがって,中学校2年生の方では,生物概念と生命概念の関係が増すため,その2つの概念が両輪となって生命観を形成していくことが明らかとなった。

  • 加藤 博史
    社会福祉学
    2011年 52 巻 3 号 53-67
    発行日: 2011/11/30
    公開日: 2018/07/20
    ジャーナル フリー
  • 城 達也
    大阪経大論集
    2019年 70 巻 5 号 29-
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/02/26
    ジャーナル フリー
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