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クエリ検索: "田代健一"
40件中 1-20の結果を表示しています
  • 三浦 みき, 齋藤 大祐, 德永 創太郎, 林田 真理, 徳永 健吾, 大倉 康男, 高橋 信一
    Progress of Digestive Endoscopy
    2015年 86 巻 1 号 174-175
    発行日: 2015/06/18
    公開日: 2015/06/23
    ジャーナル フリー
    A 50-year-old woman visited a clinic with fever for 2 weeks. A urinary tract infection was suspected. In spite of antibiotics administration, high fever was persisting. Therefore she visited our hospital. She had a temperature of 38 degrees, anemia, and hypoalbuminemia. In spite of various inspections, we could not find the cause of high fever. Because of the lower abdominal pain had persisted, CT was re-examined, and small-bowel wall thickening was detected.
    A stenosing ulceration of small- bowel detected by DBE was diagnosed as endocrine cell carcinoma. The chemotherapy with CPT-11+CDDP was performed after small-bowel resection.
    However small-bowel tumor is a rare focus of undetermined fever, it is necessary to be considered as a differential diagnosis.
  • 田代 健一, 鈴木 裕, 増田 勝紀, 湯橋 崇幸, 鈴木 博昭, 青木 照明
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2001年 43 巻 1 号 25-30
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は68歳の男性.胃全摘術後の局所再発による全周性空腸狭窄のため,EMS(expandablemetalic stent)の留置を目的に入院となった.PEJ(percutaneous endoscopic jejunostomy)を利用することにより,固定されていない空腸を直線化しEMSの留置を可能にした.これにより患者は経口摂取が可能となり,社会復帰することができた.本治療法はEMS留置後の再狭窄や癌性腸閉塞にも応用が可能であり,緩和医療の視点からも有用な方法であると考えられた.
  • 葛西 豊高, 川辺 晃一, 村松 誠司, 宮原 庸介, 福田 裕昭, 江藤 宏幸, 石川 文彦, 新田 宙, 藤田 昌久, 釜田 茂幸, 山田 千寿, 伊藤 博
    Progress of Digestive Endoscopy
    2018年 92 巻 1 号 126-127
    発行日: 2018/06/15
    公開日: 2018/07/19
    ジャーナル フリー

    A 76-year-old man presented with a two-month history of slight fever and lower abdominal pain. Colonoscopy showed slightly reddish mucosa with many white spots at the rectum. Biopsy specimens from the rectum showed no malignancy. Colonoscopy was performed again two months later, and revealed a circumferential ulcer and fistula tract at the rectum. The fistula communicated with the small bowel. Biopsy specimens from the fistula showed diffuse large B-cell lymphoma. Ileorectal resection and Hartmann’s operation were performed. Histopathological examination demonstrated diffuse large B-cell lymphoma of the ileum invading the rectum.
    We confirmed the presence of slightly reddish mucosa with many white spots at the rectum prior to the formation of an ileorectal fistula.

  • 下松谷 匠, 丸橋 和弘, 天谷 博一, 王子 裕東, 金 禹〓, 下郷 司
    日本臨床外科学会雑誌
    2002年 63 巻 1 号 214-218
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    今回Dubin-Johnson症候群に合併した後腹膜平滑筋肉腫の症例を経験したので報告する.症例は72歳の女性で,平成10年9月泌尿器科にて後腹膜腫瘍摘出術を受け,平滑筋肉腫の診断であった.平成12年5月, CT検査で後腹膜に腫瘍の再発を認め胃,膵臓および縦隔に浸潤していた. 8月より黒色便,眩暈を認め,貧血を指摘され入院となった.総ビリルビン3.2mg/dl,直接ビリルビン2.6mg/dlと直接型優位の黄疸を認めた.胃内視鏡検査で胃内に突出する易出血性の腫瘍を認め生検の結果平滑筋肉腫の診断であった.入院後も下血が続いたため手術を施行した.肝臓は黒褐色であったが大きさや形態はほぼ正常であった.後腹膜腫瘍は胃および膵体尾部とともに切除し,縦隔浸潤部も経腹的に切除した.組織学的には平滑筋肉腫と診断された.肝生検では小顆粒状の褐色の色素が肝細胞内に沈着していた.術後は最高総ビリルビン10.2mg/dlと上昇したが漸減し,肝不全の徴候もなく退院となった.
  • 田代 健一, 山内 眞義, 高尾 良彦, 大越 英毅, 山崎 洋次, 青木 照明
    日本臨床外科学会雑誌
    2000年 61 巻 9 号 2453-2457
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    症例は44歳,男性. 10年前より胆嚢結石, 3年前より胆嚢ポリープを指摘されていた.腹部超音波検査にて胆嚢ポリープの増大(20mm大)が認められたため手術目的のため当科入院となった.ポリープは分葉状に発育しており,胆嚢癌の診断のもとに開腹手術を施行した.開腹時,肝は黒色を呈していた.胆摘施行し分化型腺癌の診断を得たため,肝床切除およびリンパ節廓清を追加し根治術とした.術後経過は順調であったが,抱合型ビリルビンの軽度上昇が続いた. BSP試験の再上昇と切除肝組織の所見から症例をDubin-Johnson症候群(以下DJS)に合併した胆嚢癌と診断した.
    本症例はDJSに胆嚢癌とコレステロール結石を合併しており,根治術が施行された症例は検索し得る範囲では1例のみで極めて稀な症例であり文献的考察を加え報告する.
  • 湯橋 崇幸, 吉井 修二, 湯橋 十善, 民上 英俊, 田代 健一, 橋本 慶博
    日本臨床外科学会雑誌
    1999年 60 巻 12 号 3167-3171
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は67歳,男性.胃進行癌手術施行約4カ月後に左前腕部の無痛性腫瘤を主訴に来院した.触診にて左前腕部に可動性のある弾性硬の腫瘤を触知し,同部の超音波検査にて,筋肉内に比較的境界明瞭な低エコー腫瘤を認めた.左前腕部腫瘍の診断にて摘出手術を施行した.腫瘍は橈側手根伸筋内に存在した.切除標本は, 2.9×1.7×1.5cm大で薄い被膜に覆われた割面乳白色の腫瘍であった.組織学的所見は筋組織内に低~中分化腺癌を認め,胃癌の筋層内転移と診断された.摘出術後,肺,肝,を含め全身的に転移の検索を行い,明らかな転移巣は認めなかったが,約2カ月後に左前腕部の筋層内転移再発を認め,さらに右側胸部(右前鋸筋内)にも同様の腫瘤を認めたため,再び腫瘍摘出手術を行い,病理組織より筋層内転移の再発と診断された.
    自験例を含めた胃癌の筋層内転移の本邦報告例17例の検討では筋転移は下肢に多くみられ,組織型は一定した傾向は持たなかった.
  • 鳥海 久乃, 田代 健一, 二村 聡, 矢永 勝彦
    日本臨床外科学会雑誌
    2005年 66 巻 4 号 866-870
    発行日: 2005/04/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    非外傷性小腸穿孔の発生頻度は低い.今回われわれは,小腸穿孔をきたしたびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
    症例は70歳,女性. 2003年6月26日夕方より腹痛出現し, 2日後に近医を受診.腹部CT検査上, free air を認めたため,手術目的に同日当院に紹介受診となった.既往歴に高血圧症,慢性関節リウマチがあり,左頸部リンパ節腫脹にて他院にて精査中であった.来院時,体温38.1度.腹部は硬く,全体に腹痛,圧痛,反跳痛,筋性防御を認めた.白血球4,700/μl, CRP 39.9mg/dl. 腹部CT検査上,多量の腹水およびfree airを認め,消化管穿孔の診断にて緊急手術となった.開腹時, Treitz靱帯より約70cmの空腸に穿孔部を認め,小腸部分切除術,開腹ドレナージ術,腸間膜リンパ節生検を施行した.組織学的検索の結果,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断された.
  • 湯澤 浩之, 高尾 貴史, 草野 敏臣
    日本臨床外科学会雑誌
    2007年 68 巻 10 号 2495-2499
    発行日: 2007/10/25
    公開日: 2008/08/08
    ジャーナル フリー
    症例は70歳の男性. 胃癌, 多発リンパ節転移の診断で入院. 2005年2月22日からTS-1+CDDP+レンチナンの投与開始. 3月2日に突然腹痛が出現し, CTでfree airと腹水を認め穿孔性腹膜炎と診断, 緊急開腹術を施行. 胃前庭部の5cm大の腫瘍に2cm程の穿孔を認めた. 幽門側胃切除術, B-II法再建術, 腹腔内洗浄ドレナージ術を施行. 術後病理診断はCD56 (NCAM) 陽性の小細胞癌 (内分泌細胞癌) であった. 術直前のCTで縮小傾向であったリンパ節腫大が増悪したため, 術後28日目から化学療法を再開. 2クール終了後にリンパ節腫大は著明に縮小 (PR) したが, 4クール終了後に再増大していたため, 2nd lineの化学療法としてCPT-11+CDDP投与を開始. 2クール終了後にリンパ節腫大は再び著明に縮小 (PR) したが, その2カ月後には再々増大. 他院で免疫療法を施行したが, 術後331日目に癌死された.
  • 豊岡 晃輔, 塩路 康信
    日本外科系連合学会誌
    2013年 38 巻 6 号 1214-1217
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/12/25
    ジャーナル フリー
    80歳男性.持続する腹痛と下痢を主訴に受診し,精査加療目的に入院した.注腸検査,下部消化管内視鏡検査では直腸の瘻孔から通じる骨盤膿瘍を認めた.注腸後腹部CT検査では骨盤の膿瘍形成,および小腸への造影剤の流入を認めた.骨盤膿瘍,小腸直腸瘻の診断で手術を施行した.回腸壁に腫瘍性変化を認め,穿孔し膿瘍形成したものが直腸に瘻孔形成していた.病理組織学的に小腸原発びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断した.術後経過は良好で退院したが,病状は急速に進行し,術後5カ月で死亡した.
  • 鈴村 和大, 王 孔志, 岡田 敏弘, 麻野 泰包, 中井 紀博, 西上 隆之, 藤元 治朗
    日本臨床外科学会雑誌
    2010年 71 巻 10 号 2634-2638
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/25
    ジャーナル フリー
    症例は75歳,男性で,息切れを主訴に前医受診.貧血および肝腫瘍を指摘され精査加療目的にて当院入院.上部・下部消化管内視鏡検査では異常所見なく,ダブルバルーン小腸内視鏡にて上部空腸に3型腫瘍を認めた.小腸腫瘍,肝転移,リンパ節転移疑いにて手術施行.大動脈周囲リンパ節転移を伴っていたため根治的手術は困難と判断し,空腸部分切除を施行した.組織学的にはN/C比が高い異型細胞がシート状に配列する像を認め,免疫染色ではCD56が陽性であり神経内分泌細胞癌と診断した.術後にCDDP+CPT-11による化学療法を施行するも効果なく,術後約5カ月で死亡した.小腸原発の神経内分泌細胞癌はまれな疾患であり,若干の文献的考察を加え報告する.
  • 内海 方嗣, 青木 秀樹, 永久 成一, 西村 星多郎, 宇根 悠太, 田中屋 宏爾
    日本外科系連合学会誌
    2019年 44 巻 6 号 1057-1061
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/12/31
    ジャーナル フリー

    小腸穿孔を契機に発見され腹腔鏡下で切除した小腸悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.症例は82歳,女性.腹痛で当院救急外来に搬送された.CT検査で骨盤内小腸の壁肥厚とその周囲にfree airを認め,小腸穿孔による汎発性腹膜炎と診断し緊急手術となった.腹腔鏡補助下回腸部分切除術と腹腔内ドレナージ術を施行した.病理診断は小腸悪性リンパ腫と診断された.消化管穿孔の原因部位が特定できない腹膜炎症例には腹腔鏡下に検索を行い,術式を選択することは有用である.また,小腸悪性リンパ腫による穿孔は比較的稀であり術前診断は困難であるが,消化管穿孔の原因として念頭に置く必要がある.

  • 田代 健一, 渡辺 正光, 向井 英晴, 市川 知代子, 池上 雅博, 坂口 友次朗
    日本臨床外科学会雑誌
    2006年 67 巻 11 号 2640-2645
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は48歳,女性.左下腹部痛を主訴に外来受診,腸閉塞の診断にて入院となった.腹部CT検査にて骨盤内に不整形の腫瘤が認められたが,注腸検査ではS状結腸の圧排のみであった. 2005年9月6日,腹腔内腫瘤の診断にて手術施行した.約7cm大の小腸腫瘍が左骨盤腹膜に浸潤しており小腸部分切除を行った.右横隔膜下に腹膜播種も認めた.術後約3週間で胸膜転移,胸水,肝転移,腹膜播種が急激に増悪した.病理学的に小腸小細胞癌と診断されたため, 10月4日よりCDDP (60mg/m2)+CPT-11(60mg/m2) 療法を開始した. 2コース終了後腫瘍の縮小と全身状態の改善が認められた.しかし, 4コース終了後にインフルエンザに感染し化学療法を中止したところ急激な腫瘍の増大が認められ2006年2月27日永眠された.小腸小細胞癌に対しCDDP+CPT-11療法が延命に寄与する可能性が示唆されたため,若干の文献的考察を加えて報告する.
  • 藤岡 雅子, 出口 正秋, 廣瀬 和郎
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2008年 50 巻 2 号 212-216
    発行日: 2008/02/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例;80歳,女性.主訴;食欲不振.画像検査にて,切除不能のスキルス胃癌と診断された.化学療法が奏効したが,16カ月後,胃原発巣が再燃し,十二指腸下行部・水平部へ進展,狭窄し,経口摂取不能となった.expandable metallic stent(EMS)の挿入により,狭窄症状は改善し,死亡直前まで消化管通過障害は生じなかった.化学療法奏効後の胃癌再燃による十二指腸狭窄に対して,EMSによりQOL改善が得られた.
  • 和泉 亥織, 金澤 将史, 中野 貴明, 杉浦 潤, 杉村 真美子, 伊藤 敏孝
    日本救急医学会関東地方会雑誌
    2020年 41 巻 4 号 489-492
    発行日: 2020/12/28
    公開日: 2020/12/28
    ジャーナル フリー

    今回, 非穿孔性急性虫垂炎に伴う敗血症性ショックをきたした1例を経験した。症例は56歳女性で既往歴には潰瘍性大腸炎, うつ病があった。当院来院2日前に心窩部痛で前医を受診し機能性ディスペプシアの診断で経過観察となっていた。その後も症状は持続し右下腹部痛や発熱も出現したため前医に救急搬送され急性虫垂炎と診断された。白血球数が1,100/µLであり緊急手術適応と考えられ当院へ転院となった。CT画像では穿孔を示唆する所見は認めなかったがCT検査後に収縮期血圧が70mmHgに低下したため, 昇圧薬および抗菌薬投与を開始し緊急で腹腔鏡下虫垂切除術が施行された。術中所見は虫垂に穿孔を認めず, 病理診断は壊疽性虫垂炎であった。術後経過は良好で第12病日には退院した。非穿孔性急性虫垂炎であっても敗血症性ショックに陥る可能性を念頭に置くべきである。

  • 坂本 里紗, 渡部 顕, 関戸 仁, 清水 哲也, 朴 峻, 中崎 佑介, 新野 史
    日本臨床外科学会雑誌
    2016年 77 巻 6 号 1513-1518
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/29
    ジャーナル フリー
    77歳,男性.黄疸の既往があるが精査歴はない.下血を主訴に前医受診し,当院紹介となった.下部消化管内視鏡検査で直腸S状部に2型腫瘍を認めた.生検で直腸癌と診断し腹腔鏡下低位前方切除,D3郭清術を行った.術中所見で黒色肝を認めた.術後に著明な黄疸を認め,精査でDubin-Johnson症候群(以下,DJS)と診断した.経過観察のみで黄疸は改善した.腹部USで肝S6に24mm大の高エコー腫瘍を認め,造影CTとEOB-MRI所見と合わせ,肝転移と診断した.術後53日目に肝S6部分切除術を行った.術後に黄疸を認めたが経過観察のみで改善した.最終診断は直腸癌RSRa pT3N1aH1P0M0 Stage IVで,肝臓の病理所見もDJSで矛盾しなかった.DJSは稀な体質性黄疸として知られ,直腸癌の合併の報告は少ない.DJSに対し直腸切除と肝切除を行った1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
  • 戸松 真琴, 礒垣 淳, 川辺 昭浩
    日本外科系連合学会誌
    2016年 41 巻 2 号 179-184
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/04/30
    ジャーナル フリー
    症例は84歳男性.進行胃癌に対し腹腔鏡下胃全摘術,Roux-en-Y再建術を施行した.食道空腸吻合は機能的端々吻合で行った.手術の1年7カ月後に食物のつかえ感と嘔吐が出現した.食道空腸吻合部に播種再発による屈曲および狭窄を認めた.外科的治療や化学療法が困難であった.Through-the-scopeタイプのself-expandable metallic stentを留置することにより経口摂取が可能となった.複雑な形態を呈した機能的端々吻合による食道空腸吻合部の悪性狭窄に対し,ステントを留置することによりquality of lifeの改善を認めた1例を経験したので報告する.
  • 島村 隆浩, 川村 武, 野口 忠昭, 佐々木 邦明, 松田 壽夫, 川村 統勇, 池上 雅博
    日本消化器外科学会雑誌
    2008年 41 巻 10 号 1837-1842
    発行日: 2008年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は49歳の男性で, 左上腹部腫瘤を主訴に受診した. 腹部CTでは, 左上腹部に10か月前の検査では認めなかった長径15cmの巨大腫瘤が存在し, 空腸腫瘍の術前診断のもと横行結腸+空腸部分切除術を施行した. 摘出された腫瘍は, 空腸と横行結腸を巻き込んで存在し, 全体は最大径15cm 大であったが, 空腸の1.8cm径の病変が原発巣と考えられた. 組織学的には原発巣の一部に高分化腺癌を認めるが, 大部分は充実性, 胞巣状に増生する未分化な腫瘍細胞よりなり, 免疫組織学的診断にて内分泌細胞癌と診断した. 術後, 補助化学療法を施行し, 術後1年無再発生存中である. 空腸内分泌細胞癌の本邦報告例は自験例を含めて13例であり, 極めて予後不良な癌で, 全例に遠隔転移か他臓器浸潤を認め, 腫瘍成長速度の非常に速い癌と示唆された. 本疾患の診断法と治療法は確立されていないので, 今後は症例の蓄積が必要であると考えられた.
  • 林 知実, 門野 潤, 井上 真岐, 坂元 昭彦, 二渡 久智, 平木 翼, 谷本 昭英, 風呂井 彰
    日本臨床外科学会雑誌
    2021年 82 巻 12 号 2262-2269
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー

    肝細胞癌(HCC)を合併したDubin-Johnson症候群 (DJS)の肝予備能評価と周術期経過を報告する.66歳の男性がRickettsia属による感染の際に肝障害と肝S4,S2にHCCを指摘された.T-bil 4.6(D-bil 3.4)mg/dL,Alb 4.2g/dL,PT 92%,indocyanine green 15分停滞率(ICGR15)11%,Child-Pugh B(7点),肝障害度Aであった,99mTc-galactosyl human serum albumin(GSA)シンチグラフィのLHL15 は0.909で,肝予備能はほぼ正常と判断し,肝内側区域切除術+S2部分切除術を行った.術後3日目にT-bil が15.7mg/dLまで上昇したが28日目に術前値に復した.ICGR15とGSAシンチグラフィは正確に肝予備能を反映した.術後のT-bilの上昇は一過性であった.

  • 日本臨床外科学会雑誌
    2004年 65 巻 supplement 号 789-795
    発行日: 2004/09/20
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 日本臨床外科学会雑誌
    2003年 64 巻 supplement 号 335-341
    発行日: 2003/10/10
    公開日: 2009/09/30
    ジャーナル フリー
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