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クエリ検索: "神経蘇生"
71件中 1-20の結果を表示しています
  • 奥寺 敬, 若杉 雅浩, 橋本 真由美, 坂元 美重, 浅香 えみ子, 奈良 唯々子
    Journal of Regional Emergency and Disaster Medicine Research
    2017年 16 巻 15-18
    発行日: 2017年
    公開日: 2023/07/14
    ジャーナル フリー
     
    神経蘇生
    の領域の標準化研修として、救急外来における脳卒中を対象とするISLS、病院前での脳卒中を対象とするPSLS、救急外来での意識障害を対象とするACEC、病院前での意識障害を対象とするPCEC、脳神経外科領域を対象とするPNLS、がそれぞれ異なる学会の組み合わせにより提案され、各地で開催されている。これは
    神経蘇生
    の取り扱う範囲が広く多様であることによる。一方で地域包括ケアの導入により、
    神経蘇生
    の概念も地域ケアに展開する必要がある。このため、前述の、ISLS、PSLS、ACEC、PCEC、PNLSを一群の
    神経蘇生
    研修群NRSTとして包括し、地域包括ケアを対象とする新たな
    神経蘇生
    標準化研修をデザインするために教材内容の構造解析を行い概念の集約化を行った。
  • 奈良 唯唯子, 奥寺 敬, 若杉 雅浩
    Journal of Regional Emergency and Disaster Medicine Research
    2017年 16 巻 19-35
    発行日: 2017年
    公開日: 2023/07/14
    ジャーナル フリー
     近年,各病態に対してのエビデンスに基づいた救急診療ガイドラインを基にシミュレーション教育が展開されている。脳神経系緊急疾患に関しても各ガイドラインが作成され,シミュレーション教育が行われていることで,共通認識を持ち体系的アプローチでチーム医療を展開することが可能になった。目的:本研究は,チーム医療の視点から,より効果的に多職種が
    神経蘇生研修について学ぶことができるよう神経蘇生
    研修のガイドブックを基に神経救急研修の分析,調査を行った。方法
    神経蘇生
    研修で活用される代表的な5つの診療ガイドブックと
    神経蘇生
    シミュレーション研修コースを教育項目別【Knowledge】【Technical Skill】【Non-Technical Skill】【Team Dynamics】の4項目に分類し,分析・調査した。また,現行の研修コースに独自で作成したモジュールを追加し,研修前後の理解度を質問紙を用いて調査・評価した。結果:ガイドブックは,【Knowledge】【Technical Skill】【Non-Technical Skill】の教育項目の記載が多く,【Team Dynamics】に関する記載が少なかった。シミュレーション研修は,4つのモジュールを教育項目に照合すると,3つのモジュールは【Knowledge】【Technical Skill】に分類(各50分)されるが,1つのモジュールは50分で【Technical Skill】【Non-Technical Skill】【Team Dynamics】を習得しなければならないことが明確になった。研修前後での理解度の調査では,各モジュールを総合すると研修前の40.0%から研修後は95.8%に理解度が到達し,独自で追加した「家族看護・多職種連携」のモジュールでは,研修前の12.5%から研修後は95.8%に理解度が到達した。考察・結論:ガイドブック,シミュレーション研修ではテクニカルスキルを学ぶことができるが,Team Dynamicsで重要となるノンテクニカルスキルに聞しての知識,技術に関する学びは少ないことが明確になった。特に急性期において医療安全や質の高いケア,今後,地域医療包括ケアのなかで多職種がかかわることから,Team Dynamicsとして展開していくためには共通認識としてノンテクニカルスキルを身につけるような内容のコース運営を検討していく必要がある。
  • 奈良 唯唯子, 奥寺 敬, 若杉 雅浩, 橋本 真由美, 伊井 みず穂
    NEUROSURGICAL EMERGENCY
    2020年 25 巻 1 号 27-32
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/08
    ジャーナル オープンアクセス

     神経救急診療研修のための各種ガイドブックが刊行され,これに基づいたトレーニングコースを受講した医師・看護師の院内診療チームや救急救命士が共通した認識を持ったことで,病院前から院内まで体系的なアプローチでチーム医療を展開することが可能になった.刊行されている5つのガイドブックの教育内容を疾患・知識,診察手順,教育方法,チーム医療の4つの教育項目に分類して,各ガイドブックのページ数の割合を抽出し,PNLSの特徴と今後の展開を検討した.全てのガイドブックでは多職種連携のチーム医療の記載が少なかった.4つの教育項目のバランスが取れているのはPNLSとISLS (Immediate Stroke Life Support) であった.他のガイドブックにない特徴としては,トレーニングシナリオ内の疾患・症例別に職種別の対処方法を示したフォーカルポイントの記載があり,JRC蘇生ガイドライン2015に準拠していた.PNLSは院内の研修で用いる際にはバランスのいい構成となっていて,多職種のチーム医療を職種別に学習できる内容であった.今後,テクニカルスキルはe‒learningで学習し,PNLSコース開催時の内容を多職種のチーム医療に重点を置くことで,地域ごとのチーム医療の展開が期待される.

  • 佐伯 晋祐, 佐藤 圭路, 大田 泰正, 常原 一雄, 光永 英紀, 有嶋 拓郎, 岡田 章宏, 檀上 友孝, 西本 黄菜, 平田 達也
    日本臨床救急医学会雑誌
    2018年 21 巻 5 号 643-647
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2018/10/31
    ジャーナル フリー

    福山・府中圏域では7年前より意識障害に対する病院前救護のoff-the-jobトレーニングコースPCECを毎年開催,救急隊員の約7割が受講し,うち約半数がファシリテーターとなっている。PCECコースでは日本蘇生協議会の『JRC蘇生ガイドライン2015』の脳

    神経蘇生
    にも関係するさまざまな症例を取り上げ,意識障害を伴う傷病者に対する観察・問診・処置・病院選定を観察・判断方式で,シナリオ実習・振り返り・講義を通して体験する。アンケートでは参加者の満足度は高く,後の自己学習へとつながり,次回からファシリテーターとして参加する者も多い。ファシリテーターは,救急医・看護師と共に事前勉強会やメーリングリストを通しディスカッションや意見交換を行い,知識やコンセプトを共有している。意識障害傷病者に対する病院前初療の標準化を目標とするPCECコース開催は,脳
    神経蘇生
    の普及に有用と考えられた。

  • 髙橋 恵, 奥寺 敬
    富山救急医療学会
    2016年 34 巻 13-
    発行日: 2016/08/28
    公開日: 2020/09/18
    ジャーナル フリー
    近年、病院における医療の抱えるリスクが医療事故という形で取り扱われ、マスコミを含めて社会でも大きな話題となっている。
    救急医療におけるリスクとして、様態が急激に変化する患者への対応がある。心肺停止への対応は、国際蘇生連絡協議会(ILCOR International Liaison Committee on Resuscitation)が定期的に示す骨子により5年ごとに作成され公開される蘇生ガイドラインがある。我が国では、日本蘇生協議会により2010年より公開されており、最新版はJRC蘇生ガイドライン2015として2015年秋に公開され、2016年2月29日に出版された。
    一方で、心肺停止に至る前段階の急変は、多くの場合、反応の低下、すなわち意識レベルの低下などの脳神経系の機能低下により気づかれることが多い。ILCORは、病める心臓 ill cor を組織名の由来としており、脳
    神経蘇生
    を扱っていない。
    我が国では、独自の取り組みとして、ガイドライン2010より「
    神経蘇生
    」を独立した章として作成・考案している。最新のガイドライン2015では、頭部外傷や spinal emergency を加えて脳
    神経蘇生
    としてさらに充実を図った。このJRCガイドライン2015の脳
    神経蘇生
    で示す内容は、文字通り脳神経系の蘇生、つまり脳神経系の急激な機能低下への対応のガイドラインに他ならない。
    救急医療におけるリスクは、個人個人の病態の多様性により、ともすれば複雑系として取り扱われ、包括的なアプローチは困難である。このような場合、共通化が可能な部分は共通化しリスクを軽減する部分的アプローチを取り入れることで取り組みが可能となる。
    神経蘇生
    ガイドラインを示しこれを共有することで、脳神経系のリスクを理解し救急医療に取り組むことが可能となる。
  • 高橋 恵, 奥寺 敬
    日本神経救急学会雑誌
    2015年 27 巻 3 号 29-34
    発行日: 2015/06/19
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル フリー
    In neurological emergencies, acute neurological dysfunction is a critical condition because it causes cardiopulmonary arrest without appropriate management. Management of a life-threatening neurological dysfunction is defined as “neuroresuscitation” in Japan. The basic concept of neuroresuscitation is assessment and stabilization of “airway (A)”, “breathing (B)”, “circulation (C)”, and “dysfunction of central nervous system (D)”. Several simulation training courses based on this concept have been developed for medical personnel in Japan. However, junior clinical trainees rarely have opportunities to systematically learn the skills of general management in neurological emergencies. Thus, we have provided junior clinical trainees with neuroresuscitation simulation training using the contents of the Immediate Stroke Life Support (ISLS) course, one of the neuroresuscitationassociated simulation training courses. We developed two types of lectures for simulation training. One is “ABCD management of simulated patients according to scenarios” and the other is “evaluation of simulated patients with the Glasgow Coma Scale and NIH Stroke Scale”. Simulated patients and instructors of this training are performed by 2nd grade trainees because teaching is the most effective learning method. The results of questionnaires filled out by clinical trainees participating in the training have shown that this simulation training is useful for them in learning the skills of neuroresuscitation and helpful in their examination of real emergency patients.
  • 黒田 泰弘
    日本臨床麻酔学会誌
    2018年 38 巻 3 号 364-372
    発行日: 2018/05/15
    公開日: 2018/06/23
    ジャーナル フリー

    てんかん重積状態,特に非痙攣性てんかん重積状態において,てんかん発作の管理,持続脳波モニタリングが重要である.脳梗塞超急性期における血栓溶解療法のtime windowが発症後4.5時間まで延長された.脳梗塞超急性期において,条件を満たした場合に,rt-PA投与に加えてステント型血栓回収機器を用いた再開通療法が勧められる.一過性神経発作(TNA)例においては椎骨脳底動脈系脳梗塞の発症リスクに注意する.敗血症関連脳症は,感染による全身性反応の結果として生じたびまん性脳機能障害で,昏睡もしくはせん妄を呈する.重症熱中症では,呼吸・循環を含む全身管理とともに体内冷却を併用し,ICU管理を行うことが望ましい.

  • 小畑 仁司
    NEUROSURGICAL EMERGENCY
    2020年 25 巻 2 号 139-146
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/23
    ジャーナル オープンアクセス

     三次救命救急センターに搬送される患者の多くは重篤な神経傷病患者である.脳卒中や頭部・脊髄外傷など手術治療を要する狭義の脳神経外科傷病のみならず,全身痙攣重積状態やさまざまな原因による意識障害など,脳神経外科医が救急医療に関わる機会は数多い.しかしながら,救命指導医施設に常駐する脳神経外科専門医は,著者の調査では3.4%に過ぎず,10年前と比較して脳神経外科を含む神経系医師は減少している.単独型三次救命救急センターである当施設では,北米ER型のシステムとは異なり,脳神経外科医は同時に救急医であり,脳神経外科手術のみならず救急初療から重症患者のICU管理までを担当する.このシステムにより,時間的猶予のない状況,たとえば切迫脳ヘルニアや脳動脈瘤再破裂など,では迅速な判断と専門的治療が開始できる.重症神経傷病患者の集中治療においては,近年普及したさまざまなモニタリング機器を駆使して病態を把握し神経機能を保全することが転帰改善のために重要である.このためには,脳神経と集中治療の両領域に精通した専門医としての神経集中治療医(neurointensivist)の関与が望ましい.米国ではNeurocritical Care Society(NCS)がめざましく発展し,神経集中治療医が中心となって関連各診療科と各職種の協力のもとに重症神経症病患者の診療を行う体制が確立しており,患者転帰の改善に有効であったとの多くの報告がある.わが国では救急科専門医と脳神経外科専門医を併せ持つダブルボード医師が脳神経外科救急を支えてきた.脳神経外科医も救急医も減少しつつある現在,脳神経外科救急・集中治療の担い手の育成は急務である.

    神経蘇生
    研修や神経集中治療ハンズオン,あるいはNCSによる神経救急初療の教育コースであるEmergency Neurological Life Supportを起点として,神経救急・集中治療の普及と神経集中治療医の育成を期待したい.

  • 横堀 將司
    蘇生
    2020年 39 巻 3 号 141
    発行日: 2020/10/31
    公開日: 2021/03/06
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 正弘, 鈴木 明文, 工藤 郁恵, 遠藤 拓朗, 師井 淳太, 石川 達哉, 奥寺 敬
    NEUROSURGICAL EMERGENCY
    2020年 25 巻 1 号 33-41
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/08
    ジャーナル オープンアクセス

     北東北各県ではISLSコースは1‒2回/年の開催で,コース同時にISLS‒WSも行なっている.しかし,ファシリテーターのコース経験不足や受講生の偏りで内容が一定にできないことの問題点が生じたため,e‒learning(electronic learning)を作成,導入して,ISLS‒WSを展開している.e‒learningの内容はガイドブック2013に準拠し,ISLSのHPより意識障害10症例およびISLS/PSLSアルゴリズムカードを資料として用いた.4部構成で1‒3部は必須,4部は自己学習とし,必須の部分に当日に持参する設問を7題挿入した.1部はISLS概論,2部はISLS/PSLSコース4ブースの要素,3部は模擬患者を使った意識障害の評価のファシリテーション(3症例),4部は前述(7症例)で,このうち2‒4部を作成した.ISLS‒WSの流れは,e‒learningで2時間以上の事前学習がされているため,当日は1時間のファシリテーションの実践を行なっている.2014年からこの形式で開始し,22コース181名が受講,職種別では医師52名(29%),看護師100名(55%),救命士29名(16%)であった.正答率は86%で,業種間で差はなく,正答率の低い設問は「NIHSSのルール」と「模擬患者/ファシリテーターの関係」であった.e‒learning学習範囲は,「必須のみ」が46%で最も多く,学習に要した期間は2~3日間が49%と最も多く,内容は全回答者が分かりやすかったと評価した.今後,e‒learningはISLS‒WSでも有用なツールであり,運用も問題がないことが分かった.ガイドブック2018が発刊されたことを受け,新規項目を追加して運用を継続する予定である.他の

    神経蘇生
    研修にも普及すると思われる.

  • Journal of Clinical Simulation Research
    2014年 4 巻 59-65
    発行日: 2014年
    公開日: 2023/01/15
    ジャーナル フリー
  • 本多 満, 一林 亮, 鈴木 銀河, 杉山 邦男, 坂元 美重, 奥寺 敬
    臨床神経生理学
    2019年 47 巻 1 号 58-63
    発行日: 2019/02/01
    公開日: 2019/03/08
    ジャーナル フリー

    〔背景〕神経救急・集中治療におけるモニタリングである脳波を, 時間外あるいは休日に意識障害患者が来院しても医師あるいは看護師により容易に施行することを可能とする簡易的脳波測定デバイスの開発を, 2013年より日本臨床救急医学会ACEC委員会と日本光電社との共同研究により開始した。〔経過および現況〕開発に際して, ERにおける意識障害患者に対して脳波測定に不慣れな医療従事者においても簡単かつ迅速に脳波測定ができることを目標とした。これらをみたすデバイスを作製して脳波データをBluetooth® でモニターに電送してモニタリングすることが可能となった。〔今後の展望〕現在当施設において完成機が導入されているが, 脳波の評価の難しさなどにより脳波に不慣れな医療従事者が十分使いこなしている状況ではない。しかし, このデバイスを用いて脳波測定中に脳波室に院内LANを用いて遠隔監視できるシステムを構築して問題点に対する対応を行っている。

  • 蘇生
    1999年 18 巻 3 号 181-186
    発行日: 1999/09/01
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 橋本 真由美, 金子 直美, 安心院 康彦
    日本臨床救急医学会雑誌
    2020年 23 巻 2 号 87-92
    発行日: 2020/06/30
    公開日: 2020/06/30
    ジャーナル フリー

    目的:ケースマップ(以下,CM)を用いて臨地実習の学習課題の構造分析を行った。 方法:看護学部における成人看護急性期実習における17個の学習課題を分析の対象とした。 各学習課題からブルームのタクソノミーの評価基準となる動詞(以下,基準動詞)とキーワードを抽出し,学習課題の大項目を縦軸,動詞を分類した学習フローを横軸としてCMフレームを作成し,その中にキーワードをエレメントとして配置してCMを試作した。また学習フローの構造について検討した。結果:(1)13の基準動詞を,①理解・説明,②情報整理,③立案,④実践,⑤評価,⑥改善の6種類に分類し,縦軸と合わせてCMを作成することが可能であった。(2)上記分類③〜⑥がPDCAサイクルを形成していることを明確に表示することができた。学習課題の各項目はCM化により時系列に俯瞰することが可能であった。結論:(1)看護学生の臨地実習における学習課題を1つのCMに表記することが可能であった。 (2)CM法は学習課題の構造分析に有用となる可能性がある。(3)CM表記の学習課題は,俯瞰性と構造的性質から学生と教員の双方に有用な学習資料となる可能性がある。

  • 柴内 一夫
    日本神経救急学会雑誌
    2016年 28 巻 3 号 12-16
    発行日: 2016/06/11
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー

    Our hospital is a comprehensive stroke center in Hachinohe, Aomori Prefecture, one of the prefectures where stroke mortality is the highest in Japan. Here we introduce five actions for neuroresuscitation, especially treatment of acute stroke. Our comprehensive stroke center has a 24-hour medical care system providing stroke hot-line. We have ward rehabilitation specialists for rehabilitation from acute stroke. We hold campaign for public education called “Stroke Fair,” and skill-up seminar courses about medical care of acute stroke for healthcare staff members called “ISLS/PSLS course.” In addition, we have been proactively performing endovascular therapy for the treatment of acute cerebral infarction, demonstrating favorite outcomes.

  • 本多 満, 一林 亮, 鈴木 銀河, 杉山 邦男, 坂元 美重, 奥寺 敬
    Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care
    2019年 31 巻 2 号 27-32
    発行日: 2019/08/23
    公開日: 2019/08/24
    ジャーナル フリー

    〔背景〕神経救急・集中治療におけるモニタリングである脳波を,時間外あるいは休日に意識障害患者が来院しても医師あるいは看護師により容易に施行することを可能とする簡易的脳波測定デバイスの開発を,2013年より日本臨床救急医学会ACEC委員会と日本光電社との共同研究により開始した。〔経過および現況〕開発に際して,ERにおける意識障害患者に対して脳波測定に不慣れな医療従事者においても簡単かつ迅速に脳波測定ができることを目標とした。これらをみたすデバイスを作製して脳波データをBluetoothでモニターに電送してモニタリングすることが可能となった。〔今後の展望〕現在当施設において完成機が導入されているが,脳波の評価の難しさなどにより脳波に不慣れな医療従事者が十分使いこなしている状況ではない。しかし,このデバイスを用いて脳波測定中に脳波室に院内LANを用いて遠隔監視できるシステムを構築して問題点に対する対応を行っている。

  • 谷崎 義生, 中村 光伸, 清水 立矢, 小橋 大輔, 朝倉 健, 甲賀 英明, 松本 正弘, 常味 良一, 小屋原 ほづみ, 田辺 博之, 小島 好広, 美原 盤
    Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care
    2020年 32 巻 2 号 38-43
    発行日: 2020/09/10
    公開日: 2020/09/10
    ジャーナル フリー

    Prehosptial Stroke Life Support (PSLS) courses for paramedics and Immediate Stroke Life Support (ISLS) courses for hospital staff are continuously held to develop human resources to improve the treatment outcome for patients with stroke in Gunma Prefecture. The PSLS course was attended by 2733 participants held 97 times, and the ISLS course was attended by 1091 participants held 41 times. In addition to the human resource development, we have also established the stroke emergency medical system. The Gunma course has been improved in content and management in response to changes in the JRC resuscitation guidelines and course guidebooks. Recently, we have been conducting courses that comply with the acuity determination system that seamlessly links citizens, paramedics and in-hospital initial and professional treatment. The determination of the acuity condition is performed in two stages. First, it is assessed whether cardiopulmonary resuscitation is required for any disease, and is followed by checking for brain disease-specific brain herniation sign. The purpose of the training course was to improve the treatment outcome of stroke patients. We would like to emphasize the importance of evaluating the degree of behavioral change and achievement level by post-hoc verification conducted 3-6 months after the course.

  • ─脳蘇生への取り組みを中心に─
    小畑 仁司, 黒田 泰弘, 永山 正雄, 田原 良雄, 菊地 研, 野々木 宏
    脳死・脳蘇生
    2020年 32 巻 2 号 62-67
    発行日: 2020/08/11
    公開日: 2020/08/11
    ジャーナル フリー
    心停止後患者の救命率と社会復帰率を高めるためには,質の高い救命の連鎖を遅滞なく実践する必要がある。「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」の向上を図るため,日本循環器学会・日本蘇生協議会が中心となり,PCAS(post cardiac arrest syndrome)トレーニングセミナーが展開されている。2014年,第17回日本脳低温療法学会に併設して実施された本セミナーは,心拍再開後ケアの標準化とチーム医療をテーマとし,以後,2019年1月末まで計12回のコースが開催されている。受講者は毎回約40名で職種は医師,看護師,臨床工学技士が対象である。学習項目は心拍再開後の「呼吸管理」「適切な循環補助(PCPS)」「適切な体温管理療法(低体温療法)」であり,2016年から新たに心拍再開後の「脳機能モニタリング」「神経所見の評価」が加わった。受講者は,各種の診断・治療機器を操作しながら実習し,心拍再開後や心室細動持続患者に対する集中治療をシナリオベースで体験する。本セミナーにおける心肺脳蘇生に関する取り組みを紹介する。
  • 永山 正雄
    蘇生
    2014年 33 巻 3 号 134b
    発行日: 2014/11/07
    公開日: 2014/12/23
    ジャーナル フリー
  • 小口 達敬, 黒田 岳志, 大湾 喜行, 石垣 征一郎, 河村 満
    日本神経救急学会雑誌
    2015年 27 巻 3 号 58-62
    発行日: 2015/06/19
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル フリー
    We report an 87-year-old female hemodialysis case who suffered epilepsy with higher brain dysfunction (E-HBD) associated with non-convulsive status epilepticus (NCSE). Focal brain edema caused by excess fluid and uncontrolled blood pressure due to insufficient hemodialysis was a possible cause of NCSE. The patient was successfully treated by early anti-epileptic therapy. NCSE is a heterogeneous disorder with multiple subtypes. Therefore it is often difficult to diagnosis and delayed diagnosis sometimes leads to poor prognosis. Thus, early electroencephalography is essential for hemodialysis patients presenting impaired consciousness and/or higher brain dysfunction of unknown cause, under suspicion of NCSE.
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