現在, 製紙工場では様々な用途に
粘着テープ
が使用されている。
粘着テープ
では貼り付けた直後に接着強度を発現することから, 作業の自動化, 作業時間の削減などに有効である。製紙工場で使用される
粘着テープ
は, 損紙としてパルパーに投入される可能性があることから, 水溶性 (水分散性) という他の業界, 用途にはない特殊な特性が必要とされている。
水溶性 (水分散性)
粘着テープ
を設計する際には粘着剤の設計が最も重要である。水溶性 (水分散性) は他の多くの特性と相対する関係にあり, 例えば耐熱性を向上しようとした場合に水溶性 (水分散性) は低下する場合がある。製紙工場で使用される
粘着テープ
は, その用途に要求される特性と水溶性 (水分散性) を両立させなければならない点でその設計が非常に難しい。
水溶性 (水分散性) については各テープメーカー, 各製紙会社にてそれぞれの評価方法が実施されているが, 今回はこの一例をあげるとともに, 水溶性 (水分散性) を中心とした製紙工場で使用される
粘着テープ
の技術について説明する。
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