1.筆者はイヌワシについて主として,へい死鳥の確認につとめ,過去約10年間の事例にもとづき,その生息状態を判断した。
2.へい死鳥が他の都道府県と比較して多く,死因の具体的な調査など保護対策は早急にする必要がある。
3.生息地は高山帯でなく,低山帯であることが判明した。
4.狩猟統計からみて,主食となっているノウサギの生息数が多いことが,本種の生息を助けていることが,うかがわれた。
5.へい死鳥は具体的に死因がわかったが,殆んど剥製標本にすることだけに重点がおかれたのは残念であった。
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