本研究では,ディープ・エコロジー思想を生かした環境教育プログラムを開発・試行し,生徒の反応や実践的課題を探り,ディープ・エコロジー思想を生かした環境教育のあり方を検討する基礎的な知見を得た。「身近な植物との一体化体験」ワークを本プログラムの中心に据え.高校生物における環境教育プログラムを構成した。短期間のプログラムであり,また,実施高校の種々の条件に規定された事例的実践ではあるが,環境意識・態度の変化,ディープ・エコロジー思想の「生物多様性と共生および生態系の概念の理解」,「原則としての生命圏平等主義的な自然観の獲得」,「自然との一体化による自己実現への到達」という目的が一定程度達成された。また,地域や学校の実態に即したものであればディープ・エコロジー思想を導入した環境教育プログラムが生徒に違和感なく受け入れられることが明らかになった。
本稿では,サラヤ株式会社の事例研究を通じて,企業がどのように社会から正統性を獲得しつつ,合目的的な活動としてCSRを行うかについて考察する.また,制度的実践理論を用いて,企業が関係的実践,実質的実践,象徴的実践を組み合わせ,外部関係者と共に社会問題解決活動に参加し,それを事業活動へ統合することで,社会から正統性を獲得しつつ,企業の合目的的な活動として展開するCSRの制度化プロセスを示している.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら