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クエリ検索: "緘黙"
767件中 1-20の結果を表示しています
  • 久田 信行, 金原 洋治, 梶 正義, 角田 圭子, 青木 路人
    不安症研究
    2016年 8 巻 1 号 31-45
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー

    わが国における,場面

    緘黙
    (選択性
    緘黙
    )の診断,治療,教育における捉え方について概観した。DSM-5から不安症群に移動したことで,場面
    緘黙
    の理解と成人例への注目が促進されるものと推察した。場面
    緘黙
    を多く診察しているK小児科の実践を基に,初診時の対応など重要な観点を示した。特に,発話以外の行動や動作に関連する諸症状について検討した。場面
    緘黙
    の出現率については,議論のあるところであるが,わが国で最近行われた大規模調査を紹介し,あわせて,学校での対応について述べた。その調査では,小学校段階で,男児0.11%,女児0.20%,全体で0.15%の出現率であった。最後に,国際保健機構(WHO)のICFと,そこから派生したWHODAS2.0を紹介し,場面
    緘黙
    の場合,生理レベルや個人レベルの問題もさることながら,社会参加のレベルの問題へ,当事者視点の研究も含めて接近していくことの重要性を論議した。

  • 久田 信行, 藤田 継道, 高木 潤野, 奥田 健次, 角田 圭子
    不安症研究
    2014年 6 巻 1 号 4-6
    発行日: 2014/09/30
    公開日: 2015/03/26
    ジャーナル フリー
  • 藤原 あや, 園山 繁樹
    障害科学研究
    2019年 43 巻 1 号 125-136
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    本研究では、わが国の幼稚園や保育所における場面

    緘黙
    幼児の支援に関する先行研究を概観し、保育場面における支援の在り方を検討することを目的とした。対象とした先行研究は、和文の学術誌および学会発表論文集に掲載された、幼稚園や保育所において場面
    緘黙
    の幼児への支援を実施している研究であった。そして、選定基準に適合した学術論文5編と学会発表論文集掲載論文5編を分析対象とした。対象児の年齢は2~6歳であり、対象児の多くは発話がないだけでなく、過度の緊張や集団活動や遊びに自分から参加しないといった特徴が見られた。保育者または外部支援者によって、話すことに関する支援、及び園生活や保育活動に関する支援が実施されていた。これらの支援を通して、対象児の発話や保育活動への参加の改善が見られた。しかし、分析対象とした学術論文は5編と少なく、今後は海外の保育場面における場面
    緘黙
    幼児の支援の現状を把握する必要がある。

  • 鈴木 徹, 武田 篤
    LD研究
    2022年 31 巻 3 号 211-222
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/25
    ジャーナル オープンアクセス
    これまで自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: 以下,ASDと記す)傾向を示す場面
    緘黙
    児への介入については十分に研究が行われてこなかった。本研究では,ASD傾向を示す場面
    緘黙
    生徒を対象に,ASD傾向を踏まえた上で場面
    緘黙
    の解消に向けた取り組みを行った。対象生徒には,見通しの持ちにくさやソーシャルスキルの不足,他者とのポジティブな交流経験の不足といったASD傾向が認められた。そのため,取り組みでは,ASD傾向に配慮したセッションを行うとともに,エクスポージャーを並行して実施した。セッションでは,スムースに話し出すようになる,表情が柔らかくなりよく笑うようになった。エクスポージャーはおおむね良好であり,設定した課題を達成できた。これらの取り組みの成果をもとに,ASD傾向を示す場面
    緘黙
    児へのアプローチの在り方について論じた。
  • 青柳 宏亮, 丹 明彦, 菅谷 正史
    カウンセリング研究
    2013年 46 巻 3 号 167-176
    発行日: 2013年
    公開日: 2016/03/12
    ジャーナル 認証あり
    本研究では,来談までの過去3年間にわたり,家以外の場面では一言も話さなかった選択性
    緘黙
    症状をもつ中学3年生男子の事例を検討した。医療機関における薬物療法で成果が得られなかった本児に対し,相談機関では不安・緊張状態のモニタリングとコントロールを中心とした心理療法を実践した。選択性
    緘黙
    児は,話さない自分を知る人の前では頑なに
    緘黙
    を継続する傾向がある。本児は初回面接で話さなかったため,初回面接以降,話すことを意識させない配慮を行い,治療場面で不安が喚起されない関係づくりを工夫した。さらに,高校進学や担当者変更などの節目を利用して,自分が話さないことを知る人のいない新しい場面での症状の改善を目指した。結果的に高校の友人や教員,セラピストと話せるようになり,選択性
    緘黙
    の症状解消に至った。このような選択性
    緘黙
    児の特性を考慮して行った心理療法のプロセスを報告し,その介入的意義と可能性について検討した。
  • 水野 雅之, 関口 雄一, 臼倉 瞳
    カウンセリング研究
    2018年 51 巻 2 号 125-134
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2020/01/05
    ジャーナル フリー

    海外で実施された2つの場面

    緘黙
    のランダム化比較試験では,(1)段階的エクスポージャー法,(2)家庭や学校など生活場面での支援,(3)家族および教師との連携,の3つが有効である可能性が示されている。そこで,本研究では,日本における場面
    緘黙
    児への支援として,(1)段階的エクスポージャー法,(2)家庭や学校などの生活場面での支援,(3)家族および教師との連携,の3点に注目し,これらの支援がどの程度実施されているかを明らかにすることを目的とした。まず,系統的な文献収集を行い,38事例が収集された。文献を精査した結果,(1)段階的エクスポージャー法は18.4%のケースでしか実施されていないこと,(2)家庭や学校など生活場面での支援は31.6%のケースで実施されていること,(3)家族および教師との連携については,家族および幼稚園・学校関係者のいずれとも連携しているケースは28.9%であることが明らかにされた。今後,これら3つの支援方法を広めていくことが必要であるといえる。

  • 刺激フェイディング法を用いた指導効果
    岩本 佳世, 高橋 甲介
    障害科学研究
    2018年 42 巻 1 号 43-53
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/10/06
    ジャーナル フリー

    本研究では、選択性

    緘黙
    を示す自閉スペクトラム症児童1 名に対し、「人」「場所」 「活動」ごとに発話状況をアセスメントし、その情報に基づいた順序で刺激フェイディング法を用いた発話指導を行い、通常学級場面での対象児の発話が改善するかどうか検討することを目的とした。このアセスメントでは、担任と母親へのインタビューや行動観察の結果から、対象児が話しやすい順序を決定した。第一段階として、発話が生起しやすい「遊び」の活動で発話指導を行い、指導の場所を大学のプレイルームから自閉症・情緒障害特別支援学級、通常学級へと段階的に移行した。この指導で発話が改善した後に、第二段階として発話が生起しにくい「スピーチ」の活動で発話指導を行い、指導の場所をプレイルームから通常学級に移行した。その結果、対象児は通常学級場面での遊びとスピーチの活動において、担任に対して発話できるようになった。本研究の結果から、選択性
    緘黙
    を示す自閉スペクトラム症児童に対する「人」「場所」「活動」ごとの発話状況のアセスメントに基づく支援は、通常学級場面での発話の改善に有効であることが示唆された。

  • 吉本 悠汰, 菅野 晃子, 辻田 那月
    特殊教育学研究
    2023年 60 巻 4 号 213-223
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/07/20
    ジャーナル フリー

    本研究では、公立小学校の通常学級に在籍する場面

    緘黙
    の2年生男児に対し、学級担任による支援で発話状況がどの程度改善するのかを明らかにすることを目的とした。そこでまず、対象児が話すことに対し前向きになることを目的として、4月から学校において安心できる環境づくりを行った。次に、6月から翌年2月まで、対象児が学校で発話できるようになることを目的として、学校や対象児の自宅、医療機関において計22回の発話支援を行った。学校での発話支援の際には、担任が作成したお話チャレンジカードや九九がんばりカード、質問カードによる発話練習を行った。これらの支援の結果、4月には学校で発話できなかった対象児が、翌年2月には担任が近くにいれば意見交流やスピーチでの発表など、授業中の発話が求められる場面で声を出せるようになった。以上より、通常学級の担任が
    緘黙児の支援を行うことで緘黙
    児の発話状況を改善させることは可能であることが示唆された。

  • 真下 いずみ
    作業療法
    2021年 40 巻 1 号 79-86
    発行日: 2021/02/15
    公開日: 2021/02/15
    ジャーナル フリー
    要旨:約20年間ひきこもっていた
    緘黙
    症状を呈する40歳代の女性に,主に自宅で10ヵ月間作業療法を行った.介入中のLiebowitz Social Anxiety Scale日本語版は社交不安の徴候を示した.作業療法では手芸をしながら,非言語的に交流し,次にClosedからOpen-questionへ段階づけて質問した.また材料の買い物やバザーでの作品販売を行った.結果,事例は自発的に発語し,電車を利用して単独外出可能となった.言語を要さない活動を用い,作品を介して他者と交流するといった作業療法の治療的要素は,対人場面への暴露による不安を緩和させつつ,発語や外出行動を促す上で有用であった.
    緘黙
    症状とひきこもりに対する作業療法の有効性が示唆された.
  • 藤間 友里亜, 外山 美樹, 松田 壮一郎
    音声コミュニケーション研究会資料
    2024年 4 巻 1 号 論文ID: SC-2024-14
    発行日: 2024/01/19
    公開日: 2024/03/20
    研究報告書・技術報告書 認証あり

    場面

    緘黙
    経験者の社交状況における問題,発話行動特徴を明らかにすることを目的とし,場面
    緘黙
    経験者を対象に面接調査,質問紙調査,会話実験を行った。場面
    緘黙経験者は場面緘黙
    の診断基準を満たさなくなった後にも発話に困難を感じていることが報告され,発話の困難は社交に影響することが示唆された。実験場面において,場面
    緘黙
    経験者は反応潜時が長かった。日常場面においても反応潜時の長さが音声コミュニケーションの障壁となっている可能性が考えられる。場面
    緘黙
    経験者の発話行動に影響を及ぼす環境要因を明らかにすることが今後の課題である。

  • 小島 拓也, 関戸 英紀
    特殊教育学研究
    2013年 51 巻 4 号 359-368
    発行日: 2013年
    公開日: 2015/03/19
    ジャーナル フリー
    本研究では、選択性
    緘黙
    の小学校2年生の女児に対し、コミュニケーションカードを用いてあいさつやお礼の自発的表出を目指した指導を、学校生活の日常場面において行った。その結果、対象児は担任や学生ボランティアに対してあいさつ等を自発的に表出するようになり、他の日常生活場面でも級友や他の教師に対してあいさつ等を自発的に表出する場面がみられるようになった。また、身振りや筆談、発話もみられるようになり、コミュニケーションモードの変換がなされた。さらに、他の教師や保護者からも本指導に対する肯定的な評価を得ることができた。以上のことから、選択性
    緘黙
    児に対して、学校生活の日常場面において、非音声言語を用いてコミュニケーションの指導を行うことは、発話の前段階の指導として有効であることが示唆された。
  • リズムと身体症状に着目して
    桑原 晴子
    箱庭療法学研究
    2015年 27 巻 3 号 3-15
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/02/08
    ジャーナル 認証あり
    本論文は,
    緘黙
    傾向の不登校中学生女子の箱庭療法過程を提示し,場面
    緘黙
    の箱庭療法においてどのように身体的側面が意義をもつのかを検討することを目的とする。箱庭のイメージ内容の変化,箱庭制作時のリズムという身体的側面,そして箱庭療法のプロセスで生成する身体症状の3側面に意味深い連関が見られた。イメージ内容では,砂あるいは世界を水で分割し同時につなげることが繰り返された。また箱庭を制作する際に多様なリズムが生まれ,そのリズムを生み出すことが主体の感覚の生成につながったと思われる。また面接の転機に身体症状が生じたが,これらの身体症状をイメージとして捉えることが重要だと考えられる。そしてJungによる共時性の視座がこれらの相互連関するプロセスを理解し,その自律的展開を見守るうえで意義があることについて考察を行った。
  • 非音声言語による表出コミュニケーション指導および視覚的JIGを使用した作業指導
    梅永 雄二
    職業リハビリテーション
    1995年 8 巻 41-48
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2011/03/23
    ジャーナル フリー
    表出言語が困難な場面 (選択性)
    緘黙
    症者に対し, 職域開発援助事業を通してハンバーガーショップM社において職業指導を行った。場面
    緘黙
    症者はコミュニケーションに障害があるため, 作業指示に対する反応として身ぶりサインによる指導を行った。また, 作業理解のために, 作業工程を課題分析し, その課題分析に視覚的JIG (補助具) を利用した。その結果, ハンバーガー等の注文に対する受け答えに対しては, 身ぶりサインによりコミュニケーションがとれるようになり, 作業工程も問題なく理解できるようになった。このように, 事業所環境を本人のわかりやすいように「構造化」することによって, 作業が遂行できるようになることが明らかになったことは, 今後の職業指導に一つのをもたらすことができたものと考える。
  • *辻田 那月, 船曵 康子
    日本心理学会大会発表論文集
    2022年 86 巻 2AM-039-PD
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/07/07
    会議録・要旨集 フリー
  • 藤間 友里亜, 外山 美樹
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2019年 61 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/21
    会議録・要旨集 フリー
  • 趙 成河, 園山 繁樹
    障害科学研究
    2018年 42 巻 1 号 227-236
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/10/06
    ジャーナル フリー

    本研究では、選択性

    緘黙
    の有病率に関する先行研究を概観し、有病率の推定値とその根拠資料を把握することを目的とした。対象とする先行研究は英文および和文の学術誌に掲載された選択性
    緘黙
    の有病率を調査した論文を選定した。選定基準に適合した16編の論文を分析対象とし、12の項目について分析した。調査研究の対象年齢は3.6~17歳で、有病率は0.02~1.89%であった。また幼稚園および学校で調査を実施した論文が12編、クリニックで実施した論文は4 編であった。選択性
    緘黙
    の診断基準としてDSM-III-Rを用いた論文は1 編、DSM-IVを用いた論文は8 編、DSM-5を用いた論文は1 編、記載のない論文は6 編であった。和文誌は4 論文と少なく、最近の日本の選択性
    緘黙
    の有病率に関する大規模の調査は見当たらず、今後、日本における選択性
    緘黙
    の現状を把握する必要がある。また、今後の研究では選択性
    緘黙
    の発症時期について検討する必要がある。

  • 新井 翔
    北海道心理学研究
    2018年 40 巻 46
    発行日: 2018/03/31
    公開日: 2018/03/26
    ジャーナル フリー
  • 高木 潤野
    特殊教育学研究
    2021年 58 巻 4 号 207-217
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/08/31
    ジャーナル フリー

    本研究は、十分な研究が行われていない青年期・成人期の場面

    緘黙
    当事者を対象に治療的介入を行い、
    緘黙
    症状を改善させることができるか否かを明らかにすることを目的とした。 対象は10代~30代の場面
    緘黙
    当事者10名(女性7名、男性3名)であった。プログラムは不安階層表を用いた段階的なエクスポージャーと心理教育により構成した。エクスポージャーは個々に設定した目標に基づき、対象者の日常生活場面で実施した。エクスポージャーを行う行動は人、場所、活動を組み合わせて検討し、不安階層表を用いて実施可能な行動を決定した。6回のセッションを約1か月間隔で実施した。その結果、
    緘黙
    症状を示す質問紙の合計得点は10名中9名で上昇が認められた。また10名全員に何らかの症状の改善がみられ、 2名については
    緘黙
    症状が解消した。以上のことから、青年期・成人期であっても治療的介入により
    緘黙
    症状を改善させることができる可能性が示された。

  • 相馬 壽明
    特殊教育学研究
    1991年 29 巻 1 号 53-59
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
  • コーディネーターへのコンサルテーション
    園山 繁樹
    障害科学研究
    2017年 41 巻 1 号 195-208
    発行日: 2017/03/31
    公開日: 2017/10/06
    ジャーナル フリー

    選択性

    緘黙
    を示した小学校1 年生男児について、担任教師、特別支援教育コーディネーターおよび母親に対して大学教育相談室においてコンサルテーションを実施し、 1 年9 か月後に選択性
    緘黙
    の症状が顕著に改善した経過を報告した。原則として月に 1 回、教育相談室で合同コンサルテーションを実施した。
    緘黙
    症状を改善するために刺激フェイディング法やエクスポージャー法を基盤にしたスモールステップを作成した。各スモールステップで、担任教師とコーディネーターは教室で実施可能な方法を検討・実施し、母親はそれらについて対象児の考えを確認したり、一部を家庭で練習した。その結果、3 年生の6 月には授業で通常の形での発表や、休憩時間での他児との会話も問題がないレベルとなり、終結した。5 年2 か月後のフォローアップにおいても、発話や学校生活について特別な問題は生じていなかったことが確認された。

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