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クエリ検索: "色素細胞"
2,097件中 1-20の結果を表示しています
  • 足立 亨介, 家戸 敬太郎, 若松 一雅, 伊藤 祥輔, 石丸 克也, 村田 修, 熊井 英水
    水産増殖
    2006年 54 巻 1 号 31-35
    発行日: 2006/03/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    低水温がマダイ稚魚に与える影響について検討した。10℃で低温飼育されたマダイは有意に黒変する。血液検査では対照区と大きな差は見られなかった。近畿大学水産研究所で冬季に出現する黄化個体の原因はビリルビンでもフェオメラニンでもない。また単なる低温飼育のみでは黄化個体は出現しないことから, 低温以外に何らかの要因がその誘発には必要であると考えられる。黄化個体は対照区と比べ, 動きが遅いため何らかの疾患の影響が予想される。経験的に黄化マダイは黒変していくことが知られるが, その原因は疾病によるストレスによるものと推察される。
  • 久木田 淳
    日本皮膚科学会雑誌
    1958年 68 巻 12 号 915-
    発行日: 1958年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    色素細胞
    の所在,形態及び機能は過去約1世紀に亘る間,種々論議,検索された問題であるが,今日なお多くの未解決点が残されている.夙くBourquelot,Bertrand(1895)は菌類の一種にTyrosinase(以下Tと略記)の存在することを発見,これに続き,Furth(1901)はTがメラニン形成に於て受持つ役割を示唆したが,その後Bloch(1917)がDopa-oxidase(以下Dと略記)の作用に依る,
    色素細胞
    の自所性色素産生を証明したことは,
    色素細胞
    のメラニン形成に関する研究を特に大きく進歩させた.併しながら更にその後に至りHogeboom,Adam(1942)が動物黒色腫の組織にTの存在を証明して以来,メラニン形成にTの持つ意味が再び重要視され,殊にアメリカ皮膚科学者の一群,即ちFitzpatrick,Becker,Lerner,Montgomery(1950)の紫外線照射人体健常皮膚に於けるTの組織化学的証明により,Tとメラニン形成との関係が明らかにされるに至つた.殊にこれ等の学者は1つの研究組織を作り,“Biology of Normal and Atypical Pigment Cell Growth”を主題として,
    色素細胞
    の形態学,発生及びメラニン形成の化学,
    色素細胞
    腫瘍の臨床,治療を討論し,今日この問題に関する研究の進歩の原動力になつている.又この間メラニン形成に関する詳細な総説及び研究が発表された.これを世界的に見るに,メラニン形成とT活性,人体
    色素細胞
    の形態学,ホルモンと色素形成との関係,
    色素細胞
    の胎生学的知見,人体
    色素細胞
    の体外培養,臨床上の色素異常症等が今日色素研究の主題をなしている.著者はアメリカOregon州のPortlandのFitzpatrick教授の下で,下等脊椎動物として家鶏,哺乳動物としてマウス,更に人間の種々の器官,即ち皮膚,毛嚢,眼球網膜色素上皮,脈絡膜に存在する
    色素細胞
    ,又
    色素細胞
    腫瘍として色素性母斑及び悪性黒色腫,その他
    色素細胞
    の異所性増殖を主徴とする所謂Melanocytosisに於ける
    色素細胞
    のT活性をc14-放射性チロジンを使用したCover-Slide法及びAutoradiography法によつて測定して
    色素細胞
    研究に寄与するところあらんとした.以下その大要を報告せんとするものであるが,その前に
    色素細胞
    ,色素形成,特にT活性に関する一般的事項に就て記すことゝする.
  • 安齋 眞一
    日本皮膚科学会雑誌
    2008年 118 巻 8 号 1489-1495
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    臨床像が「
    色素細胞
    母斑」などの良性
    色素細胞
    性病変と類似する非
    色素細胞
    性病変のうち,脂漏性角化症や汗孔腫などの良性上皮性腫瘍,皮膚線維腫などの良性間葉系腫瘍,基底細胞癌,血腫,結節性痒疹,そしてPencil core granulomaについて,典型的な病理組織像を提示し,すでに明らかにされている部位別の
    色素細胞
    母斑の臨床病理像と対比しながら,なぜ鑑別が必要になるのか,を概説した.
  • 加藤 平太
    日本皮膚科学会雑誌
    1960年 70 巻 8 号 852-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    色素細胞
    の増殖に就て多くの議論がある.組織学的に
    色素細胞
    の分裂像を認めて記載したのはBizzozero(1906)のそれが最初である.彼の示したものは分裂末期のもので,分裂細胞は基底層に位し,樹枝状突起が認められる.近年メラニン色素,或は
    色素細胞
    に就ての研究が盛んになるにつれて
    色素細胞
    分裂像を認めたとの報告に次第に接しうるようになつた.Billinghamはモルモつト皮膚に於いて
    色素細胞
    の分裂像を観察し,分裂時樹枝状突起は消失,細胞体は球状となるとした.Massonは頬粘膜の標本で
    色素細胞
    の分裂像を認めた.それは分裂終期に相当する像を示した.彼は
    色素細胞
    の分裂は一般には無糸分裂であるが有糸分裂もまた行われるものと考えた.Pinkusは黒人の手の尋常性疣贅に於いて明瞭なる有糸分裂像を知見し,分裂中突起の消失はなく,細胞体は分裂間期の細胞に比し大であり,且つ球状をなすとしている.BeckerはThorium X照射後,14日目の分離表皮に於いて分裂像を見出した.Montagnaは毛嚢に於いて
    色素細胞
    は上皮細胞と同様有糸分裂を行うが,色素顆粒のため,分裂像を認知し難いのであろうと述べている.
  • 足立 亨介, 家戸 敬太郎
    水産増殖
    2010年 58 巻 2 号 181-187
    発行日: 2010/06/20
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    明暗の度合いを示す指標である Lを評価基準として,マダイ種苗出荷前50日間の遮光処理が体色に与える影響を検討した。出荷前50日間の遮光は出荷時の体色に影響を与えず,この時期に遮光飼育されなかったことが原因で後になって特別に体色が黒くなるということもない。種苗出荷後に紫外線の影響で黒くなったとしても適切に遮光飼育すれば体色の改善効果においても稚魚期に遮光飼育した群と比した差をなくすことは可能である。
  • 陸 莹莹, 徳田 安孝, 斎田 俊明, 王 玉来, 土屋 眞一, 松山 郁生, 大原 國章
    日本皮膚科学会雑誌
    1996年 106 巻 6 号 885-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    抗PCNA単クローン抗体と抗Ki-67単クローン抗体を用いて免疫組織化学的に先天性
    色素細胞
    母斑における増殖細胞の率と分布状態を検討し,後天性
    色素細胞
    母斑と悪性黒色腫における所見と比較した.PCNA陽性細胞とKi-67陽性細胞の率はいずれの病変においても強い相関を示した.後天性
    色素細胞母斑における場合と同様に先天性色素細胞
    母斑でも表皮内や真皮浅層部の胞巣において陽性率が高く,深部になるほど陽性率が低くなる傾向がみられた.組織型別にみると境界部型での陽性率が最も高く,複合型,真皮内型の順で低下した.しかし,先天性
    色素細胞
    母斑の54病巣中8病巣において,真皮浅層から深層の胞巣まで全層性に陽性細胞が広く分布する特異な所見が見い出された.このような先天性
    色素細胞母斑の組織発生は通常の後天性色素細胞
    母斑のそれとは異なる可能性が考えられる.なお,悪性黒色腫の原発巣はPCNA,Ki-67のいずれも母斑群の十数倍の陽性率を示し,陽性細胞は病巣深部にまで分布することが確認された.
  • 斎田 俊明
    日本皮膚科学会雑誌
    2005年 115 巻 10 号 1435-1442
    発行日: 2005/09/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
  • 川龍 祥子, 上田 幸男, 足立 亨介, 森岡 克司
    水産増殖
    2019年 67 巻 1 号 1-8
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/20
    ジャーナル フリー
    徳島県で漁獲されるクマエビ(Penaeus semisulcatus)を数種の実験条件下(黒背景,アスタキサンチンの高濃度給餌および紫外線照射)で週間飼育することで,本種体内のアスタキサンチン(Asx)含量を高められる可能性を検証した。3つの飼育条件の条件を組み合わせた実験結果から,煮沸後の頭胸部で飼育前の1.6-1.7倍の a*値を示し,1.4-1.7倍の Asx を蓄積することが示された。この結果で黒背景を含む飼育が最も効率的と推察できたことから,同条件のみでの2週間の飼育実験を行ったところ,煮沸後の頭胸部 a*値を約1.6倍上昇させることを再確認した。頭胸部において煮沸後 a*値と Asx は相関することから本種は黒背景飼育によって,わずか2週間の蓄養によっても本種体内の Asx 含量が高められることが示された。一方で黒背景の飼育は脱皮を誘発する傾向にあり,今後の実用化に向けては脱皮による斃死の制御が課題と考えられる。
  • 青海 忠久
    水産増殖
    1985年 33 巻 3 号 119-128
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    The effect of population density and tank color on the appearance of abnormal coloration in juvenile mud dab, Limanda yokohamae, was studied by rearing experiment. Two days old larvae were stocked by series of tanks (transparent and black), each with six tanks. These larvae were reared with same fbods (rotifer, Brachionus plicatilis, Tigriopus japonicus and minced meat) . High population density and tank color slightly decreased the frequency occurrence of albinic juveniles. Then changes of coloration in tank reared juveniles were examined. Continuous irradiation with sun light decreased slowly their albinic portions on ocular side and increased their. ambicolored portions on blind side. As one of morphological abnormalities associated with abnormal coloration, the abnormality of eye migration was examined. On the juveniles with almost total albinism (almost total ambicoloration), the incompete and reversed eye migration were found in 3.67% and 12.44% of specimens examined (99.76% and 30.62%) respectively, which were extremely higher rate than in the other color type juveniles.
  • 村澤 章子, 木村 鉄宣
    日本皮膚科学会雑誌
    2002年 112 巻 6 号 817-820
    発行日: 2002/05/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    体幹・四肢の
    色素細胞
    性母斑201例の病理組織学的検討を行った.部位は,胸部40例,腹部28例,背部76例,上肢33例,下肢24例,であった.なお,四肢では手部,足部は除いた.腫瘍細胞の存在部位により境界型,複合型,真皮型に分類し,また,臨床病理組織学的に,Unna,Miescher,Spitz,Clark型の4型に分類した.体幹,四肢の
    色素細胞
    性母斑では,真皮型およびUnna型の
    色素細胞
    性母斑が多いという特徴があった.また,Unna型の
    色素細胞
    性母斑の中には先天性の病変であると解釈可能な所見が見られた.
  • 西村 栄美
    日本皮膚科学会雑誌
    2010年 120 巻 4 号 849-853
    発行日: 2010/03/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    色素細胞
    (メラノサイト)は,毛包内において幹細胞システムを形成していることが近年明らかにされてきた.毛包のバルジ領域に色素幹細胞は局在し,毛周期ごとに毛母に
    色素細胞
    を供給することで毛に色素が沈着する.色素幹細胞の維持に関わる遺伝子の欠損や変異によって,あるいは加齢に伴って色素幹細胞の維持が不完全となると,毛母に
    色素細胞
    が供給されなくなり白毛症(白髪)を発症することが明らかになってきた.
  • 林 懋
    日本皮膚科学会雑誌
    1964年 74 巻 11 号 690-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    1884年,Riehlが樹枝状を呈する
    色素細胞を表皮において証明したのが人体では色素細胞
    (melanocyte)の最初の記載とされている.その後メラニン色素並びに
    色素細胞
    については多数の研究業績がある.
    色素細胞
    の由来についてはその発現が胎生期において比較的遅い時期に到つてはじめて未分化間葉系細胞と区別できることにより,19世紀の後半においては大多数の学者は結合織細胞の変化したものと考えた.ついで貪喰した白血球,または表皮細胞に由来するものとする説も現われた.20世紀に入つてHarrisonは神経の組織培養においてその中にしばしば
    色素細胞
    が存在していることに気付き,また神経管の切片を腹壁の移植した部位に大量の色素を認めた.Harrisonは
    色素細胞
    の起源については,それが神経管固有のものか,あるいは神経櫛由来のものであるか断定し得なかつたが,当時,Weidenreichは外胚葉性起源のものであり,神経櫛と同様,神経管閉鎖領域の細胞集塊から発して組織中を一定の方向へ拡がつていくことを推察していた.それ以来,動物学領域での実験成績より
    色素細胞
    の由来についてようやく解明され,1940年代に至りRawlesが哺乳動物においてもその他の脊椎動物と同様,神経櫛に由来することを実験的に証明した.
    色素細胞
    は人間においても同じく神経櫛起源であることは現在諸家の一致した意見であり,またかく考えることによつて母斑細胞母斑及びその類症にみられる組織学的所見がよく説明できる.しかしながら,メラノサイトの母細胞が神経櫛から皮膚まで遊走する過程が残らず追求されているというわけではない.人胎児皮膚における
    色素細胞
    の発現時期については古くから報告されているが,胎令の決定法並びに染色手技が異なるためか諸家によつてその成績は一致していない.過去における成績は胎生後半期の材料で,しかも断片的なものが多く,近年,ZimmermannとBecker Jr. の黒人胎児についての観察以外,身体各部位についての系統的な報告は見当らない.著者は胎令6週より86週までの日本人胎児について観察したので報告する.
  • 鍋島 諒大, 梶川 明義, 住江 玲奈, 友近 真世, 武内 嵩幸, 久保田 学, 井上 肇
    聖マリアンナ医科大学雑誌
    2021年 49 巻 3 号 83-93
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/16
    ジャーナル フリー

    目的:培養表皮は侵襲性も少なく,広範囲尋常性白斑の治療に有効な医療技術である。しかし,従来の培養技術では,表皮細胞培養時に混入している

    色素細胞
    を維持しているに過ぎないため,移植後の結果も安定しない。そこで我々は
    色素細胞
    含有量を調整できる培養技術を確立し,今回この
    色素細胞
    含有培養表皮の生体への生着性と遺残性について検討した。
    方法:培養表皮細胞の調製過程において,播種表皮細胞数を基準に
    色素細胞
    混合量を調整して培養表皮を作製した。得られた表皮細胞シートを,免疫不全マウスの皮下に移植した。2週間後,3か月後の組織を採取し,病理学的検討を行った。
    結果:着色した移植表皮の生着が,2週間後に確認された。また組織学的にも,HE染色で培養表皮の生着を認めた。この生着培養表皮は,Melan-A陽性の
    色素細胞
    を認め,ギムザ染色でメラニン顆粒の存在も確認できた。移植後の培養表皮中の
    色素細胞数は色素細胞
    の混入比率に応じて変化した。また移植3か月後に採取した組織においても,培養表皮の生着およびメラニン顆粒を含む
    色素細胞
    が確認された。この移植表皮中の
    色素細胞
    は,3か月後においてDopa反応が陽性であった。
    結語:
    色素細胞
    含有率を調整した培養表皮は生体において生着し,長期的にも
    色素細胞
    の残存および機能の維持がされていることが示された。今後,尋常性白斑などによりカラーマッチの優れた治療を提供できる可能性がある。

  • 整容的応用のための基礎的検討
    武内 嵩幸, 梶川 明義, 住江 玲奈, 鍋島 諒太, 宮野 竜太朗, 市田 美緒, 舘下 亨, 井上 肇
    聖マリアンナ医科大学雑誌
    2019年 47 巻 3 号 105-114
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/24
    ジャーナル フリー

    (序論) 培養表皮の色調を任意に調節する方法,技術について基礎検討を行った。
    (方法) ヒト正常

    色素細胞
    ,ならびに表皮細胞培養中にEndothelin-1(ET-1),ProstaglandinF2α(PGF2α)を添加し,DOPA染色による細胞の着色の変化およびTyrosinase活性を測定し,
    色素細胞
    特有の遺伝子発現をReal-time PCRで測定した。正常皮膚を酵素処理し得られた細胞浮遊液から,
    色素細胞
    の単離培養法の検討と,培養表皮の作製を行った。
    色素細胞
    の単離は試薬を用い表皮細胞と線維芽細胞を除去する方法,F12改変培地で選択的に
    色素細胞
    を培養する方法とで検討した。また表皮細胞と
    色素細胞
    とを共培養し,色調調整した培養表皮シートを作製した。
    (結果) ヒト正常
    色素細胞
    にET-1,PGF2αを添加すると,細胞レベルで着色が亢進した。ET-1はTYR遺伝子発現を増加させ,PGF2αは抑制させた。ET-1,PGF2αを添加した培養表皮シートではTyrosinase活性の増強は認めたが
    色素細胞
    数に有意な差を認めなかった。F12改変培地を用いて選択的に
    色素細胞
    を培養できた。培養表皮の継代時に単離した
    色素細胞
    を加え培養を継続したところ,色調調整した培養表皮シートが作製できた。
    (考察) 色調調節可能な培養表皮シートの実現は,採皮部位の制限を無くし,採皮面積を小さくし,よりカラーマッチのすぐれた治療を提供できる可能性がある。
    (結語) 正常皮膚から
    色素細胞
    を単離培養し,さらに表皮細胞と共培養する技術を確立した。色素合成促進剤を組み合わせ,自在に色調を調節できる可能性が示唆された。

  • 小野 友道, 阿南 隆
    Skin Cancer
    2017年 32 巻 2 号 188-191
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/31
    ジャーナル 認証あり
  • 永田 雅彦, 長谷川 篤彦
    獣医臨床皮膚科
    2003年 9 巻 4 号 159-164
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/02/06
    ジャーナル フリー
    10歳齢の雑種犬雄から採取し悪性メラノーマと診断した巨大な口腔内黒色腫瘤と,14歳齢のシェットランド・シープドッグ雌から採取し良性メラノーマと診断した耳介内側の皮膚黒色斑を用いて蛍光法の診断的意義を検討した。組織学的にマッソンフォンタナ染色陽性
    色素細胞
    の増殖が認められたこれら検体のホルマリン固定パラフィン標本における蛍光所見を検討したところ,悪性例では
    色素細胞
    の一部で蛍光が認められたが,良性例では蛍光を認めなかった。また悪性例の健常黒色口腔粘膜も検討したが
    色素細胞
    に蛍光は認められなかった。以上より,犬の悪性メラノーマにおいて
    色素細胞
    が人と同様に蛍光陽性所見を示す例があることが確認され,この蛍光陽性細胞の存在が悪性増殖の示標となることが明らかになった。
  • 中島 啓雄
    日本皮膚科学会雑誌
    1960年 70 巻 6 号 607-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    色素細胞
    母斑の主体をなす母斑細胞の起原に関しては従来諸説があるが,川村教授1)以下当教室に於ける本症に関する一連の研究により母斑細胞は神経櫛に由来する所の分化不充分な異常細胞であることが実証されてきた.これ等の研究は,その特殊染色に就てなされたものであるが,今ここに視覚を変えて
    色素細胞
    母斑を綜合観察することにより母斑組織の性状が縦横に検討されることになる.皮膚腫瘍のうちで最も誤診され易いのは黒色を呈するものとされている.真皮表皮境界部活性(junctional activity)は悪性黒色腫の前駆症として注目されている(Traub & Keil2),Kaufman-Wolf3),Allen4,a))今日,組織学的に
    色素細胞
    母斑と悪性黒色腫との対比が行われている.悪性黒色腫の早期診断には組織検査が不可欠であるが,他面において組織採取が転移の契機となることも亦諸家により警告されている.本研究の目的は
    色素細胞
    母斑の綜合的観察を行うと共に,腫瘍に損傷を与えずに,生体皮膚顕微鏡を用い,どの程度までに真皮表皮境界部活性を診断しうるか決定するにある.第1部では
    色素細胞
    母斑患者671名に就き,その臨床的統計を主体として綜合的観察を行つた.第2部では199個の母斑組織に就て,綜合的観察を行つた.母斑組織像の知見に関しては,Miescher et Albertini5)のa,b,c体系とTraub & Keilのj,d体系とがあるが,この両者を併用するとき母斑組織の構造は如実に表現されるので著者はこの両者を組合せて,種々綜合的に観察した.第3部では生体顕微鏡所見がどの程度に臨床所見と組織所見とを関連せしめ,またそのことに依つて
    色素細胞
    母斑及び類症鑑別に如何に寄与し得るか等に就き研究を行つた.
  • 附、腦軟膜ノ「メラノーゼ」及ビ其「メラノザルコーム」各一例
    勝沼 精藏

    1917年 11 巻 4 号 389-422
    発行日: 1917年
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    、日本人ノ腦脊髓軟膜ニ於テハ歐羅人ニ於テ明ニセラレタル部位ニ一致シテ常ニ
    色素細胞
    ノ存在然カモ著ク之ヲ認ム。
    色素細胞
    ハ日本人ニ於テハ歐羅巴人ニ反シテ頭髪竝ニ尾閭骨部青斑ニ於ケル色素發生ト大體ニ於テ同一時期ニ延髓附近ノ軟膜血管壁若シクハ之ト無關係ニ發現ス、其時期ハ胎生期四ヶ月ニ相當ス。
    色素細胞
    ハ當始ハ圓形ヲ呈シ漸次突起ヲ出シ次デ星芒状、紡錘状ヲ呈スルニ至リ初生兒ニ於テハ既ニ「クロマトフォーレン」ノ形態ヲ有スルモノアリ。
    、腦脊髓軟膜ニ於ケル
    色素細胞
    ハ人類ヨリ下等魚類ニ至ル迄其存在ヲ追求スルコトヲ得。
    、同細胞ハウォルョーノ考ヘタル如ク一種ノ組織性細胞ニシテ恐ラク「クラスマトチーテン」ノ變態セシモノ多數ニ居ルナルベシ。
    、色素ハ色素顆粒ニ結合シテ細胞内ニ存シ其生成ハ自發的(アウトヒトーン)ニシテ「チロヂナーゼ」ガ密接ナル關係ヲ有スルモノ、如クナリ而シテ色素顆粒ガ稀ニ短棒状ヲ呈スルハ注意スベキ新知見ナリ。
    、色素ハ「メラニン」ニ屬スルモ胎生期ニ於テハ他ニ含脂肪色素及「メラニン」ノ無色幼型Farblose Vorsufe des Melanins, Bizzozero)ヲ含有スルモノアリ。
    色素細胞
    ハ腦脊髓軟膜ニ於ケル「メラノーゼ」竝ニ「メラノザルコーム」ノ母細胞タリ得。
  • 深田 栄俊, 鈴木 秀明, 柴田 明彦, 兼松 秀一, 花輪 滋, 長島 典安, 森嶋 隆文, 森岡 貞雄
    Skin Cancer
    1986年 1 巻 103-106
    発行日: 1986/08/31
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    45歳, 女の左踵に生じたacral lentiginous melanomaの1例を報告した。自験例で得られた興味ある知見は臨床的には単一病巣内に多中心性に黒色腫病巣が出現したことであり, 病理組織学的には黒色腫細胞の真皮深層への浸潤がエックリン汗管中心に生じたことである。
  • 第3編 常態烏骨鶏ノ色素細胞ニ就テ
    山本 武雄
    日本微生物學病理學雜誌
    1930年 24 巻 12 号 2181-2194
    発行日: 1930/11/01
    公開日: 2009/10/09
    ジャーナル フリー
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