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クエリ検索: "覚醒剤"
1,392件中 1-20の結果を表示しています
  • 斉藤 正好, 寺田 賢, 斎藤 徹, 高橋 和明
    Experimental Animals
    1994年 43 巻 5 号 747-754
    発行日: 1995/10/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    近年におけるMethamphetamine (MAP) 乱用者の増加は, 国内外において社会的問題となっている。MAP乱用者のモデルとして, ラットにMAP (0.1-10.0mg/kg/day) を連続投与し, 生理的諸機能におよぼす影響について検討した。MAPの連日投与により, 投与量に依存した体重の減少が認められた。飼料摂取量も同様に減少し, 投与約2週間目までは顕著であった。MAP投与終了後には飼料摂取量が増加し, 終了6日後までは特にその傾向が顕著に見られた。血清の生化学的測定値において, MAP (5mg/kg) の単一投与群では, 投与6時間後よりTP, TC, TG値の低下が見られ, 雌ラットに有意差 (TP, TC) を認めた。さらに, MAP連続投与群では雌雄ともにMAPの投与期間中, この傾向が持続した。このことより, MAPはタンパク質, 脂質およびアミノ酸の代謝系に抑制的に作用することが示唆された。また, 性周期はMAPの投与量に依存して不規則化が顕著となり, MAPが視床下部一下垂体系を介して性腺系に影響する可能性が推測された。
  • 福本 真理子
    ファルマシア
    2021年 57 巻 2 号 139
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/02/01
    ジャーナル フリー
    医療用麻薬と医薬品である
    覚醒剤
    原料(以下「医薬品
    覚醒剤
    原料」という。)の規制の均衡を図るため、
    覚醒剤
    取締法が改正され、医薬品
    覚醒剤
    原料の医療機関における取扱い等が変更された(施行日:令和2年4月1日)。
  • 河合 祥雄
    心臓
    2004年 36 巻 4 号 297-300
    発行日: 2004/04/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
  • 芳川 史嗣, 西堀 祥晴, 山口 天慶, 河合 弘幸, 飯尾 千春子, 高橋 怜嗣, 高田 昌紀, 藤田 幸一, 丸山 貴生
    心臓
    2020年 52 巻 12 号 1421-1426
    発行日: 2020/12/15
    公開日: 2021/12/31
    ジャーナル フリー

     症例は40歳代の女性.突然の前胸部痛にて救急搬送となった.胸痛精査のため,冠動脈造影検査を施行.当初,冠動脈は正常と思われ,左室造影で左室心尖部を中心として壁運動障害を認め,たこつぼ心筋症に典型的な身体的精神的ストレスのエピソードもなく,尿中薬物検査にて

    覚醒剤
    が陽性であったことから,
    覚醒剤
    によるたこつぼ心筋症を疑った.再度,退院前に冠動脈造影を施行したところ,入院時に同定できなかった有意狭窄病変のない左前下行枝が描出された.心筋シンチ所見でも左前下行枝領域に一致した灌流欠損を認めたことから,本例はたこつぼ心筋症ではなく
    覚醒剤
    による急性前壁心筋梗塞と診断した.本人に確認したところ,胸痛発作の前に
    覚醒剤
    を静脈注射したことを認めた.本例は,本邦では稀有な
    覚醒剤
    使用後の心筋梗塞症例で,冠動脈造影判読の重要性をことさら認識した症例であったため報告する.

  • 山岸 勇登, 柿木 良介, 西川 彰人, 大谷 和裕, 後藤 公志
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2024年 67 巻 1 号 131-132
    発行日: 2024/01/01
    公開日: 2024/03/30
    ジャーナル 認証あり
  • 高橋 宏昌, 池山 尚岐, 梅本 丈二, 青柳 直子, 原 巌, 喜久田 利弘
    日本口腔外科学会雑誌
    2008年 54 巻 10 号 591-594
    発行日: 2008/10/20
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    Stimulant abuse is a social problem in recent years. We describe a patient with a history of stimulant abuse who had flashback phenomena during hospitalization for the treatment of a maxillofacial phlegmon caused by intraoral self mutilation.
    The patient was a man in his forties who continued to take stimulants and served a sentence in prison since 1 year before admission to our hospital.
    He had pain in the left cheek for 1 month before admission to our hospital and was referred to a certain hospital. He was given a diagnosis of maxillofacial phlegmon with intracranial abscess on computed tomography. The patient was referred to the Department of Emergency and Critical Care Medicine in our hospital for further examination and treatments.
    Because the maxillofacial phlegmon was apparently caused by intraoral infection, he was referred to our department. With the patient under general anaesthesia, we performed drainage of the left fossa infratemporalis, intraorbital region, fossa pterygopalatine, and the submandibular space on the day of admission to our hospital. Incomprehensible speech and self mutilation occurred after the drainage. Amphetamine psychosis with flashback phenomenon was diagnosed by a psychiatrist in our hospital. Antipsychotic drugs and a tranquilizer were prescribed, and his symptoms improved.
    His prognosis was good. He returned to his original hospital 20 days after surgery.
    In conclusion, it is very important to recognize the clinical condition of amphetamine psychosis. The treatment of such patients requires close cooperation with a psychiatrist.
  • 浅野 毅弘, 白井 徹郎, 天谷 和貴, 椎原 大介, 土田 健治, 笠尾 昌史, 井上 清
    心臓
    2004年 36 巻 4 号 291-296
    発行日: 2004/04/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は38歳,男性.5年前より
    覚醒剤
    を常用しており,平成14年9月14日20時30分突然胸痛が出現し,改善しないため近医を受診.心電図上II,III,aVF誘導でST上昇を認め,急性心筋梗塞の診断にて当院転送.検査所見では心筋トロポニンTO.78ng/ml,max CPK 1311 IU/l,心臓超音波検査にて下壁領域の壁運動異常を認め,急性下壁梗塞と診断.直ちに,緊急冠動脈造影が行われたが,左右冠動脈に狭窄,攣縮あるいは血栓を示唆する所見を全く認めなかった.しかし,左室造影ではseg.3,5,7にhypokinesisを認め,最終的に正常冠動脈急性下後壁梗塞と考えられた.
    正常冠動脈像を呈する心筋梗塞の報告はまれではなく,1-10%の頻度で認められる.臨床背景として,発症年齢が若年であること,梗塞前狭心症を有する者が少ないこと,血栓形成の危険因子を持つ例が多いことなどがあげられている.発症機序としては以前より冠攣縮,冠塞栓,心筋内小動脈病変などが考えられており,最近ではpositive remodelingしている部分の不安定プラークが破綻し,血栓形成から自然再疎通するのではないかとも考えられている.
    本症例は従来の正常冠動脈心筋梗塞の症例と特徴など類似しているが,冠動脈造影上全く異常所見を認めず,発症時
    覚醒剤
    中止後のフラッシュバックの時期にあったことより,梗塞発症の誘因として
    覚醒剤
    の関与があったものと推測された.
    覚醒剤
    との関連による心筋梗塞発症例は極めてまれであり報告した.
  • 岡村 直樹, 中瀬古 健, 松田 理, 松井 佑梨世
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2020年 63 巻 5 号 797-798
    発行日: 2020/09/01
    公開日: 2021/01/29
    ジャーナル 認証あり
  • 平川 淳一, 木村 和夫, 山内 眞義, 中山 一, 中原 正雄, 藤沢 洌, 亀田 治男, 大畑 充, 佐藤 泰雄
    肝臓
    1989年 30 巻 12 号 1726-1730
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    約1年の間に5人の
    覚醒剤
    乱用者グループの全員にみられた非A非B型急性肝炎例を経験した.これらの症例は注射器を共用し
    覚醒剤
    の静脈注射するといういわゆる“回し打ち”を行い,いずれも急性肝炎の発症を認めた.
    覚醒剤
    乱用と肝炎発症の関連について検討した結果,通常のB型,非B型急性肝炎に比べ潜伏期の長いことが推察された.回復期に行った肝生検像は,慢性活動性肝炎の所見であった,
    覚醒剤
    による弊害は現在大きな社会問題となっており,これによるB型肝炎の報告は散見されるが,非A非B型肝炎の報告は本邦では文献上みあたらず興味ある集団発症例と思われる.
  • 笠貫 浩史, 島田 秀穂, 鈴木 利人, 新井 平伊
    順天堂医学
    2009年 55 巻 3 号 347-350
    発行日: 2009/09/30
    公開日: 2014/11/11
    ジャーナル フリー
    本邦では1995年以来第三次
    覚醒剤
    乱用期を迎えており,
    覚醒剤
    使用が社会問題化している. 医療者が
    覚醒剤
    に関連する様々な病態を理解することの重要性は今後さらに増すものと思われる.
    覚醒剤
    を使用中断していても, 飲酒や心理的ストレスが契機となりフラッシュバック現象が生じることがあるが, この現象について自験例を呈示するとともに若干の文献的考察を加えた.
  • 江島 泰志, 稲石 佳子, 金子 陽一
    脳卒中
    2022年 44 巻 5 号 564-569
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/25
    [早期公開] 公開日: 2022/05/18
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】

    覚醒剤
    乱用後に発症した脳血管障害の2例を経験したので,文献的考察を加え報告する.【症例1】36歳男性.数年来の
    覚醒剤
    常用者.
    覚醒剤
    を加熱吸引後,しばらくして突然右上下肢脱力が出現した.来院時は昏睡状態で,頭部CTで左大脳半球に巨大出血を認めた.来院3時間後には心呼吸停止状態となり,入院69日目に死亡した.【症例2】57歳男性.20代から
    覚醒剤
    を常用.
    覚醒剤
    静注後から倦怠感と体動困難を訴え始めた.2日後,意識障害と発熱(38.7°C)で入院.尿トライエージ検査は,アンフェタミン陽性だった.頭部MRIでは,小脳と脳幹に多発性梗塞を認めた.敗血症および菌塊塞栓による脳梗塞と診断され,抗菌薬治療を行った.しかし,全身状態は徐々に悪化し,入院10日目に死亡した.【結論】年齢が若く,高血圧や糖尿病等の基礎疾患のない脳血管障害症例では,
    覚醒剤
    乱用が原因となった可能性を考慮する必要がある.

  • 池田 和隆, 萩野 洋子
    ファルマシア
    2005年 41 巻 8 号 760-764
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 牧野 由紀子
    SPring-8/SACLA利用研究成果集
    2017年 5 巻 2 号 285-287
    発行日: 2017/08/17
    公開日: 2021/01/15
    ジャーナル オープンアクセス
     エフェドリン類(l-ephedrine and/or d-pseudoephedrine)は、
    覚醒剤
    メタンフェタミンの密造原料として利用されているが、国際的に流通している正規の医薬品である。
    覚醒剤
    原料エフェドリン類と製品である
    覚醒剤
    に含まれる微量無機元素との比較を目的として、放射光蛍光X線分析によるエフェドリン類に含まれる微量無機元素について分析を実施した。
     
    覚醒剤
    結晶に対して、放射光蛍光X線分析法を用い、多数の無機元素を非破壊で検出することにより、密造法による特徴的な無機元素を見出すことは、現時点では難しいことが判明した。
  • 赤澤 宗俊, 橋本 和法
    日本周産期・新生児医学会雑誌
    2020年 56 巻 3 号 451-456
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/10
    ジャーナル フリー

     

    覚醒剤
    の乱用は一般の人々にも広がっており,本邦でも妊娠中に
    覚醒剤
    を使用した症例が複数報告されている.その周産期管理については,医学的のみならず社会的,法的にも対応に苦慮したとの報告が多い.今回われわれは医学中央雑誌を用いて文献レビューを行い,
    覚醒剤
    使用妊婦について国内13症例を集約し,管理上の問題点について検討した.患者背景では全症例が未受診妊婦であり,児は多くの症例で乳児院入所となっていた.母体の重篤な合併症として頭蓋内出血(脳幹)と,産後に甲状腺クリーゼ,心不全を来した症例を認めた.新生児経過としては,4症例で易刺激性,振戦,呼吸障害といった薬物離脱症候群の発症を認めた.法的な問題としては,①薬物の尿検査の施行に本人の了承が必要か,②警察への通報は医師の守秘義務違反になるのか,の2点が議論されていた.
    覚醒剤
    使用妊婦の管理は稀であるが,法的な問題も含有するため,治療指針の作成が望まれる.

  • 田中 逸, 西 高弘, 陳 正雄, 長尾 昌壽, 西尾 利二, 橋田 悦, 伊藤 誠, 柏木 厚典, 繁田 幸男
    日本内科学会雑誌
    1989年 78 巻 7 号 944-948
    発行日: 1989/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    28年間にわたる長期の
    覚醒剤
    乱用が,肥大型心筋症発症に深く関与したと推測される1症例を報告した.症例は54才男性で, 28年間
    覚醒剤
    を乱用していた.心臓超音波,心臓カテーテル検査,心筋生検より肥大型心筋症と診断された.経過中,敗血症ショックにて死亡し,病理剖検にても同様の組織所見であった.
    覚醒剤
    常習者の心臓病変について,本邦では法医剖検の報告がなされているだけである.本例は長期
    覚醒剤
    乱用者の心臓病変に関して,臨床検査所見の検討に加えて,生検および剖検による組織学的検討もなしえた貴重な症例と考えられたので報告した.
  • 山崎 文靖, 浜重 直久, 浜松 晶彦, 田村 明紀, 楠目 修, 松林 公蔵, 土居 義典, 小澤 利男
    日本内科学会雑誌
    1990年 79 巻 1 号 100-101
    発行日: 1990/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は7年来の
    覚醒剤
    使用歴のある32才,男性, 1年半ぶりに
    覚醒剤
    使用の1日後にショック状態となり救急受診した.来院時, CPK・LDHの著明上昇と心エコー図上高度のびまん性壁運動低下がみられ,心筋炎と考え治療したが,急性期のCPK-MBは2%のみであり,全身状態改善後壁運動は著明に改善した.
    覚醒剤
    の急性中毒による横紋筋融解・心筋障害・脱水などがあいまって,特異な病像を呈したものと考えられた.
  • 岸 太郎, 岩田 仲生
    日本生物学的精神医学会誌
    2010年 21 巻 1 号 47-51
    発行日: 2010年
    公開日: 2017/02/15
    ジャーナル オープンアクセス
    覚醒剤
    をはじめとした「違法薬物の氾濫」という状態は社会的な大問題となっている。本稿では
    覚醒剤
    に焦点をあて,
    覚醒剤
    使用障害・依存・精神病性障害に関する遺伝学的研究についてまとめる。双生児研究によると,物質誘発性依存症は遺伝率が 60 %から 70 %と高いことが示されており,物質誘発性精神障害の遺伝学的研究が世界中で盛んに行われている。しかしながら,サンプルの収集が困難なため,日本では,Japanese Genetics Initiative for Drug Abuse(JGIDA)という多施設共同の研究グループがサンプルの集約と研究を推進してきた。我々も JGIDA の一員として遺伝学的研究を行っている。本稿では,JGIDA が中心となって行った日本人
    覚醒剤
    依存・精神病の遺伝学的研究についてまとめる。
  • 中原 雄二
    ファルマシア
    1998年 34 巻 9 号 889-894
    発行日: 1998/09/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 辻村 吉紀, 羽渕 義純, 森川 淳一郎, 平野 正明, 浜本 肇, 高梨 忠寛, 田仲 信行, 北村 和人, 西垣 光, 西本 洋一, 稲田 安昭, 上田 敬, 加嶋 敬
    心臓
    1988年 20 巻 7 号 877-880
    発行日: 1988/07/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    覚醒剤
    ・麻薬の常用による感染性心内膜炎(以下I.E)は欧米ではかなりな数にのぼるとされている.
    しかしわが国ではまだその報告は少ない.我々は36歳男子の
    覚醒剤
    ・麻薬の常用によるI.E.の1例を経験した.
    患者は10数年前から
    覚醒剤
    ・麻薬の静脈内投与を続けていたところ,昭和60年9月突然高熱を生じた.入院当初胸部X線で下肺野に浸潤陰影があり肺炎と考えられていたが,血液培養で黄色ぶどう球菌が検出され,しかも心エコー図で三尖弁に疵贅の形成を認めたことからIE.と診断した.このため主にセファロスポリン系の抗生物質を投与し根治せしめた.一般的に
    覚醒剤
    ・麻薬の常用によるI.E.は右心系に生じることが多いが,心雑音などの身体的所見に乏しく診断に苦慮することがある.このため原因不明の発熱がある場合,特に
    覚醒剤
    ・麻薬常用者では早期に心エコー図を実施することが肝要と思われた.
  • —覚醒剤使用のメリット・デメリットに焦点を当てて—
    喜多村 真紀, 嶋根 卓也, 高橋 哲, 小林 美智子, 大伴 真理惠, 鈴木 愛弓, 松本 俊彦
    女性心身医学
    2024年 28 巻 3 号 349-356
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/05
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,月経前症状が薬物使用のトリガーとなった経験を持つ女性の特徴について検討することであった.2017年,法務省法務総合研究所は,全国の刑事施設(医療刑務所および拘置支所を除く78庁)にて受刑中の

    覚醒剤
    事犯者を対象に「薬物事犯者に関する研究」を実施した.本研究では,この研究データの二次分析を行った.本研究は国立精神・神経医療研究センターの倫理審査の承認を得たうえ実施した.分析対象である女性受刑者は,2017年7~11月の調査期間中配布された質問紙の質問項目のうち,気分変調,倦怠感,食欲異常,睡眠障害の4つの月経前症状と薬物使用の関連項目すべてに回答した182名であった.4つの月経前症状のいずれかが薬物使用のトリガーとなった経験を持つ女性を該当群(94名),いずれの症状もトリガーとなった経験を持たない女性を対照群(88名)とし,薬物使用の関連項目について2群の差の検定を実施した.支援ニーズについては,
    覚醒剤
    を使用することによるメリットおよびデメリットとして認識している項目を複数選択で求め,それぞれの項目数の単純加算について2群の差異が認められるかを検討した.該当群は対照群よりも,
    覚醒剤
    を使用し始めた年齢が有意に低く,今回の逮捕などにより身柄を拘束される直前の1カ月間の平均使用日数が多く,薬物問題の重症度を評価するDAST-20日本語版スコアが高いという結果が得られた.このことから,トリガーとしての月経前症状を持つ女性はそうでない女性よりも薬物問題が深刻であり,治療の必要性が高い可能性が示された.該当群は対照群よりも,
    覚醒剤
    を使用することのメリットおよびデメリットのいずれの該当項目数も多く,該当群は
    覚醒剤
    をポジティブな効果やネガティブな影響をもたらす物質として認識し,
    覚醒剤
    を使用することにより,月経前症状と同様の症状の緩和や低減を体験していた可能性が示唆された.

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