日本に住む子どもが, 「女の子に似合う
楽器
」「男子向きの
楽器
」といった
楽器
とジェンダーを結びつけた認識, すなわちジェンダー・ステレオタイプを抱いているのかを,
楽器
に対する好みと共に検討するため, 小学4~6年生338名 (男子175名, 女子163名) を対象に質問紙による調査をおこなった。取り上げた12の
楽器
のうち, ドラム, ギター, トランペットについては男子向きの
楽器
, ハープ, ピアノ, フルートについては女子向きの
楽器
という認識を抱いている児童が多かった。好みについては人気の高い
楽器
が男子と女子では異なり, 男子はギター, ドラム, 女子はハープ, フルートを好むものが多かった。
楽器
に対する好みの性差はジェンダー・ステレタオイプと関連があり, 男子は男子向きというステレオタイプのある
楽器
を好み, 女子は女子向きというステレオタイプのある
楽器
を好む傾向がみられた。最後に, この結果にもとづく音楽教育現場への提案を行った。
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