RP105は
B
細胞
に発現するTLR関連分子で
B
細胞
活性化に関与している。SLEではRP105(-)
B
細胞
が多数出現し自己抗体を産生し疾患活動性と相関する。SLE、RA、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、強皮症、血管炎などの自己免疫疾患患者(n=24)と健常者(n=7)におけるRP105(-)
B
細胞
のフェノタイプを32の膜抗原に対して網羅的にFACS解析した。SLE由来のRP105(-)
B
細胞
は、正常および他の膠原病に比較してCD138、CD38、CD86の発現が増強していた。また、RP105(+)
B
細胞
に比較してP105(-)
B
細胞
はBCMAの発現が増強しており、BAFF-Rの発現が低下していた。膠原病患者において、SLE由来のRP105(-)
B
細胞
が最もBCMA/BAFF-R比が高かった。他の自己免疫疾患由来のRP105(-)
B
細胞
のフェノタイプと比較するとSLE由来の場合、同じRP105(-)
B
細胞
であっても、より強い
B
細胞
活性化と分化を示唆するフェノタイプを示していた。BAFF/APRIL受容体の発現パターンは他の疾患と比較してSLEで最もBCMA発現に傾いており、SLEにおけるRP105(-)
B
細胞
の生存に有利に影響していると考えられた。SLE由来のRP105(-)
B
細胞
は他の膠原病とは異なる特徴的なフェノタイプを示し、
B
細胞
の免疫異常や病態へ影響を与えていると考えられる。
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