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クエリ検索: "M理論"
921件中 1-20の結果を表示しています
  • 風間 洋一
    日本物理学会誌
    2001年 56 巻 4 号 242-252
    発行日: 2001/04/05
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    自然界の統一理論の最有力候補である超弦理論は,異なる様相を持った理論間をつなぐ「双対性」と呼ばれる性質を梃子として,1995年頃から新たな飛躍的発展段階に入った.この新時代のパラダイム的役割を果たしているのが,「
    M
    理論
    」と呼ばれる超弦理論自体の統一の構図である.本稿では,この謎めいた名称を冠された,まだ未発達ではあるが野心的な理論の生誕と現状,及びその将来的課題を解説する.
  • 森山 翔文, 野坂 朋生
    日本物理学会誌
    2019年 74 巻 1 号 34-39
    発行日: 2019/01/05
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    微視的な世界を探索する素粒子物理学において,最終理論は存在するのだろうか.ここで,最終理論とは,自然界に存在するありとあらゆる相互作用を,高エネルギー領域を含めて正確に記述する理論を指す.原子を単位とする元素表が,陽子や中性子を単位として修正され,さらに,クォークやレプトンを単位にする素粒子標準模型に到達した.そのような素粒子物理学の歴史にいつか終止符が打たれるのだろうか.

    歴史的に見ても,感情に訴えても,そのような夢物語はすぐには受け入れがたい.しかし,素粒子物理学の現状には最終理論の形跡がある.ゲージ群による統一を見ても,超対称性による統一を見ても,統一のプロセスが際限なく継続されるものではなく,どこかで打止めになる構造を持つ.最終理論が存在するかという崇高な疑問よりも,現時点でより生産的な疑問はおそらく,打止めの構造があればそれを実現する理論は何か,という問いであろう.

    約30年前に人類が到達した暫定的な答えは,超対称性を持つ弦理論(超弦理論)である.超弦理論が最終理論だとすれば,それは一意的であることが望ましい.10次元時空において無矛盾な超弦理論は,摂動論的な解析から5種類存在することがわかっていたが,これらはさらに11次元時空上に存在すると仮定される

    M
    理論
    を巻き込んで,双対性を通じて互いに等価であることがわかってきた.

    超弦理論の発展とともに,超対称性を持つ重力理論(超重力理論)が構築できる最大時空は11次元であることがわかり,

    M
    理論
    の設定と明快に整合する.
    M
    理論
    の低エネルギー有効理論が11次元超重力理論であると仮定すると,超重力理論から,
    M
    理論
    にはM2膜とM5膜が存在することがわかる.超弦理論で知られていた弦や様々なDブレーンは次元還元により再現される.

    これらの進展を経て,最大時空次元を持つ

    M
    理論
    こそが最終理論だと考えられている.しかし,この
    M
    理論
    は超重力理論を通じて得られる知見以外,謎に包まれている.超重力理論の解析から,N枚のM2膜やM5膜の上の場の理論はそれぞれN 3/ 2N 3に比例する自由度を持つことがわかるが,これらの場の理論が具体的に何であるかは知られていなかった.特に,超弦理論のDブレーンを記述する,N 2の自由度を持つ“行列”の場の理論と比べると,
    M
    理論
    の不思議さが際立つ.

    長い探索の末,近年,M2膜を記述する場の理論は超対称チャーン・サイモンズ理論であることが発見された.この理論の自由エネルギーはN 3/ 2に比例し,超重力理論の予言を再現する.高い見地に立つと,N 3/ 2の自由エネルギーを持つ一連の理論を系統的に研究することにより,

    M
    理論
    の地図が解明されていくであろう.

    高い超対称性のため,これらの理論における経路積分は行列模型に帰着する.最近の著者らの研究において,M2膜の行列模型が詳しく調べられた.二重展開となる非摂動項の展開係数は無数の発散点を持つが,格子状に完全に相殺されている.これは,弦理論の非摂動論的な効果の発見後に唱えられてきた教義「弦理論は弦のみの理論ではない.様々な膜まで含めて初めて無矛盾である.」を実現していると解釈できる.

    さらに研究が進展して,この行列模型は,位相的弦理論,曲線の量子化,可積分非線形微分(差分)方程式と同様の構造を持つことがわかった.これらを指針に,

    M
    理論
    の地図が解明されつつある.

  • 亀山 秀雄
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2010年 2010.Spring 巻 B-9
    発行日: 2010/04/17
    公開日: 2017/06/06
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    外部環境が大きく変動する中で、フォアキャスティングなやり方で目標を定めて、その成果が生み出す社会を想定することは困難である。P2
    M
    理論
    では、ミッションやビジョンを明確にして、将来のニーズに応えるありたい姿を描いて、それを実現するためのプロジェクトを設定し、プログラムを構造化するプロファイリング手法が用いられているが、それを補うためにロジックモデルの導入が有効であることが示されて来た。ここでは、ロジックモデルの歴史的な発展をレビューし、サイコサイバネティックスとの関連を見ながらP2Mにおける理論的な位置付けを行う。
  • *亀山 秀雄
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2020年 2020.Autumn 巻
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/10/15
    会議録・要旨集 フリー
    国の統合イノベーション戦略で大学におけるマネジメント人材の育成が政策課題になっており、2020年度から行われている研究力強化・若手研究者支援総合パッケージで大学における研究マネジメント人材としてのURA(University Research Administrator) の育成と認定制度が政策の方向として示されている。本論文は、今まで議論されてきたP2Mを活用した研究マネジメントの手法をURA業務に焦点を当てて、6つの創造的統合マネジメント手法を用いた研究マネジメントを提案する。その方法を、環境研究総合推進費での研究支援を例に有効性を評価した。
  • *山本 秀男
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2018年 2018.Spring 巻
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/16
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本学会で研究されてきたP2
    M
    理論
    は、企業の特命業務を対象に構築され、研究開発や新サービス開発のマネジメントとして有効であることが示されてきた。しかし、ICTの普及等によって新サービスの開発期間が短くなったため、従来のPDCAを回すマネジメントでは対応できなくなっている。また、地域創成やSociety5.0のように社会システムの構築プログラムに対しては、研究対象を見直しモデルの構築に立ち戻って研究する必要があると思われる。本稿では、Christensen&Carlile(2009)の定性的データから理論を構築する研究手法にしたがってP2Mの理論記述を省察し、開発期間が短いプログラムや、価値の評価が多元的になる社会システム構築のプログラムをマネジメントする場合の課題を考察する。
  • 石井 洋平
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2013年 2013.Autumn 巻 A-4
    発行日: 2013/10/05
    公開日: 2017/06/06
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本論文では経済学の手法によるP2
    M
    理論
    の拡張の意義を論じる。第一に、これまでもP2
    M
    理論
    の先行研究においては理論枠組みに需要側の要因をも十分に取り込むことの必要性が指摘され、需要側の要因はたとえば「オーナー」や「超上流」などの概念により導入されてきた。P2
    M
    理論
    へ需要側の要因を取り込むうえでは、新古典派経済学の手法が有用と思われる。第二に、これまでもP2
    M
    理論
    の先行研究では時系列分析への取り組みがなされ、たとえば理念としての動学化や「3Sモデル」などの概念が示されてきた。P2
    M
    理論
    の動学化のうえでは、経済動学の手法が有効と思われる。本論文では経済学の手法による拡張への序説として、国際経済学における国際分業理論をふまえ描出した仮設値による模式図「分業推移図」について説明する。
  • *岡田 久典
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2023年 2023.Autumn 巻
    発行日: 2023/10/29
    公開日: 2023/10/23
    会議録・要旨集 認証あり
    低炭素社会、循環型社会、自然共生型社会の統合戦略について、P2
    M
    理論
    をベースに、統合プラットフォーム・アーキテクチャ戦略、脱炭素社会・循環経済・分散型社会への3つの移行プログラム戦略、プログラム運用上の価値指標マネジメント戦略、LCAマネジメント戦略についての中長期研究手法について報告する。
  • 松尾 泰
    日本物理学会誌
    2010年 65 巻 3 号 156-163
    発行日: 2010/03/05
    公開日: 2020/01/18
    ジャーナル フリー
    M
    理論
    とは,いくつかある超弦理論を統合し,最も単純で基本的な構造を持つと期待される理論である.最近
    M
    理論
    のブレーンが持つ内部対称性について大きな進展があり,これまで謎めいた力学系として知られていた南部括弧式との関連が明らかになってきた.重力との双対性の応用により低次元強結合系への応用も期待されている.
  • 岩下 幸功
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2010年 2010.Spring 巻 B-6
    発行日: 2010/04/17
    公開日: 2017/06/06
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトマネジメントの知識体系が日本に入ってきて20年近くになる。それを日本ではプログラムマネジメントへ拡張し、P2M(Project & Program Management)として発信している。この間、多くの分野で外来知識(主にPMBOK)を反芻咀嚼し、実践改善を重ねてきたので、これから本格的な「PMの日本化」のフェーズに入っていくと考えられる。その一考察を試みる。
  • 平賀 和帆, 百武 慶文
    日本物理学会講演概要集
    2017年 72.1 巻 19pA11-10
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/19
    会議録・要旨集 フリー

    宇宙初期に空間が指数関数的に膨張したとされるインフレーション理論は宇宙背景輻射の観測によってモデルの制限が可能になってきた。一方で宇宙を記述する基礎理論があるならばその理論からインフレーションを自然と導けることが望ましい。そのような理論として期待されるのが超弦/

    M
    理論
    である。 今回の発表では
    M
    理論
    に含まれるR^4^の補正項を取り入れたインフレーションのモデルがどのように修正されるかを議論する。

  • ~地方創生活動におけるP2M理論の適用方法~
    中山 政行
    P2Mマガジン
    2016年 2 巻 19-23
    発行日: 2016年
    公開日: 2021/05/20
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 「スーパーシティ構想」による都市構造変革の取組みに関する検討
    *沖浦 文彦
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2021年 2021.Spring 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/12
    会議録・要旨集 フリー
    グローバルなデジタル化進展と競争激化や、SDGsへの対応、内なる少子化・高齢化などの構造的問題の下、わが国の都市や地域は数々の課題を抱えその持続性に不安を覚える状況にあり、日本政府は「都市や地域のまるごとアップデート」を図る「スーパーシティ構想」による、デジタルテクノロジーを活用した変革などを実施しこれら課題の解決を図ろうとしている。一方これら社会の構造変革のための動きは、P2
    M
    理論
    の想定する特定の主体が「オーナー」となり当該主体の職能の範囲内のミッションを実現しようとする通常の「プログラム」のスケールを超えるが、社会価値創造を実現するP2
    M
    理論
    の考え方の重要性は高い。かかる問題認識の下、「スーパーシティ構想」など社会構造変革のための取り組みにおけるP2
    M
    理論
    の果たすべき役割を、関連研究と前橋市の取り組みを題材に検討し、P2
    M
    理論
    の拡張の必要性と方向性を提案した。
  • 素粒子論研究
    2011年 119 巻 3 号 C85-C86
    発行日: 2011/11/20
    公開日: 2017/10/02
    ジャーナル フリー
  • -ダイナミックとオーディナリーを連結するプログラム・マネジメント-
    *平松 庸一
    国際P2M学会研究発表大会予稿集
    2021年 2021.Autumn 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/10/16
    会議録・要旨集 フリー
    パンデミックは、組織を取り巻く環境を非常に不確実にしている。ある程度予想できる未来に対しては、P2
    M
    理論
    は有効に作用するであろう。しかし、タービュラントで想定不可能な状況のなかで、P2
    M
    理論
    は有効に作用するのであろうか。この不確実性をターゲットにして、これまで戦略経営の研究領域ではダイナミック・ケイパビリティ(DC)の議論が活発になされてきた。 本研究では、P2
    M
    理論
    が、不確実性下における有効性の条件を議論したい。第一に、P2MとDCに関する先行研究を行う。不確実性の高い状況下でいかに妥当性があるかを検討する。第二に、プログラムマネジメントは、レジリエント組織において有効性が高まることを導出する。
  • 寺嶋 靖治
    素粒子論研究
    2001年 104 巻 3 号 C108-C113
    発行日: 2001/12/20
    公開日: 2017/10/02
    ジャーナル フリー
    最近発見された重力を含まない弦理論である,Noncommutative Open String(NCOS)とその
    M
    理論
    的な対応物であるOpen Membrane(OM)理論についてreviewします.さらにlittle string theoryと関係しているOpen D-brane theory(OD)とOM理論等との関係についても述べます.また,弦理論であるNCOSと場の理論である非可換空間上のゲージ理論の間のS双対性の,0
    M
    理論
    のトーラス上へのコンパクト化を使った導出を紹介します.
  • ロジックモデルの歴史とP2M理論への応用
    亀山 秀雄
    P2Mマガジン
    2016年 1 巻 21-30
    発行日: 2016/06/01
    公開日: 2021/05/20
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 新井 信昭, 亀山 秀雄
    国際P2M学会誌
    2011年 6 巻 1 号 95-111
    発行日: 2011/10/01
    公開日: 2017/05/25
    ジャーナル オープンアクセス
    日本企業は、技術力がありながらビジネスで負けている。その要因の一つは、ビジネスモデルと知財マネジメントに対する配慮に欠けているからと考えられる。競争力のある知財マネジメントは、事業戦略、研究開発戦略、そして知的財産戦略が「三位一体」になって始めて実現する。しかし、この「三位一体」が思うように機能していない。その理由は、各戦略を担当する部門間のコミュニケーション不足にある、と論者は考えている。そこで、P2
    M
    理論
    を適用することによる「三位一体」経営を提唱する。
  • 〜P2M理論の政府開発援助(ODA)への適用について〜
    沖浦 文彦
    P2Mマガジン
    2018年 5 巻 14-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/05/20
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • ~実践的設計論の導入~
    山本 秀男
    国際P2M学会誌
    2019年 13 巻 2 号 26-45
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/23
    ジャーナル フリー
    本論文では、P2Mの理論的記述を省察し、持続可能な社会の構築に貢献するプロジェクトをマネジメントするためには、設計論を導入することが必要であることを説明する。マネジメントが必要となるプロジェクトは2つに大別される 。アジャイル開発型のプロジェクトでは、スキームモデルで大枠の目標を定め、人間中心デザインの考え方を導入し、システムモデルとサービスモデルの間で顧客の価値を高めるように試行錯誤を繰り返すようにマネジメントする。これに対して、社会システム構築型のプロジェクトでは、スキームモデルでプログラムが創出する価値の大枠を合意し、プロジェクトの進行中に、価値の創出シナリオを修正するための意見交換の「場」を提供するようにマネジメントすることが良い。意見交換の「場」で意思決定のためのチャートを提案する。IoTとAIの発展が、プログラムのマネジメントに与える影響についても考察する。
  • 松浦 壮
    素粒子論研究
    2000年 101 巻 4 号 203-292
    発行日: 2000/07/20
    公開日: 2017/10/02
    ジャーナル フリー
    これまで超弦理論の研究は、時空に超対称性を持つ理論を中心に行なわれてきた。この理由の一つに、超対称性を持つ理論には、BPS状態と呼ばれる代数的に決定された安定な状態が存在し、それに注目することで、弦の結合定数によらない議論が可能になる点が挙げられる。このような議論によって、時空に超対称性を持つ5つの超弦理論の間にdualityと呼ばれる関係があることが明らかになった。このことは、
    M
    理論
    と呼ばれる超弦理論をある極限として持つような統一理論の存在を示唆している。この
    M
    理論
    を構成することが、現在の超弦理論の研究の一つの大きな流れになっている。一方、超対称性が無いような理論にはBPS状態が存在しないために、非摂動的な振舞いを調べることが非常に困難である。ところが最近、超対称性を持たない理論であるType0理論と超対称性を持つ理論であるTypeII理論の間にT-dualityと呼ばれる関係があることが明らかになり、またType0理論と
    M
    理論
    の間に関係があることが指摘された。この成果を受けて、Type0理論をはじめとする、時空に超対称性を持たない超弦理論が注目されている。これらの関係を利用して結合定数が大きな領域におけるType0理論の性質が明らかになれば、
    M
    理論
    についてより詳しい情報が得られる可能性があるからである。本論文では、Type0理論の摂動論的な定式化とそこから得られる性質について報告すると共に、最近指摘された
    M
    理論
    とType0理論の間の関係を元にして、Type0理論が非摂動的に持つ性質についても報告する。また、ゲージ理論の強結合領域の振る舞いを古典重力理論を用いて解析する方法がAdS/CFT対応として知られているが、この手法をType0理論に応用して、超対称性を持たないようなゲージ理論の性質についても言及する。
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