日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的結紮術が有用であった出血性十二指腸vascular ectasiaの1例
綾田 穣福沢 嘉孝堀田 直樹松本 英司前野 禎佐藤 顕奥村 明彦石川 哲也各務 伸一
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2005 年 47 巻 1 号 p. 15-21

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抄録

症例は82歳の女性.主訴は全身倦怠感.緊急内視鏡検査の結果,上十二指腸角の出血性vascular ectasiaと診断した.内視鏡的結紮術(EVL)を施行した.その結果,2病変とも1回の結紮により完全止血効果が得られ合併症は認めなかった.本止血法は小腸の微細な出血巣に対しても確実かつ有用な止血法になり得ると考えられた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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