日本栄養・食糧学会誌
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植物エキス発酵液の抗酸化活性とアルコール性胃粘膜障害の抑制効果
岡田 秀紀工藤 雄博福士 江里小野寺 秀一川端 潤塩見 徳夫
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2005 年 58 巻 4 号 p. 209-215

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抄録

植物エキス発酵液は約50種類の植物を原料として製造される。植物エキス発酵液のアルコール性胃粘膜障害の抑制効果についてラットで調査したところ, アルコール性胃粘膜障害の抑制効果が200mg/体重kgの投与で認められた。DPPHに対する活性を指標に Amberlite XAD-2およびODSカラムを用いたHPLCにより抗酸化物質を単離し, MSおよびNMR分析により構造解析したところクロロゲン酸とコーヒー酸を同定した。また, クロロゲン酸とコーヒー酸は100-200mg/体重kgの投与でアルコール性胃粘膜障害の抑制効果を示した。以上のことから, 植物エキス発酵液は, 抗酸化活性とアルコール性胃粘膜障害の抑制作用を有することが明らかとなり, これらの作用にクロロゲン酸とコーヒー酸が関与していることが示唆された。

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