抄録
本研究は,小学校朝活動での継続的な描画と省察の往還が,児童の心的な発達や成長,そしてその創造性育成にどのように寄与するのかについて,長期的・多角的に検討するものである。本稿では,本活動を実施している2校の小学校において,年度始めと年度終わりの計2回実施したアンケートを統計分析することにより,現時点での本活動の効果について量的検証を行った。また,両小学校教諭から直接感想を聞き取ることにより,本活動における児童の表現に対する意識の変化について質的検証を行った。これら量的検証と質的検証を併せ考察を行った結果,本活動の効果が最終的に「各教科に求められる表現力の育成」,「コミュニケーション能力の活性化」へと結びつくのではないかとの仮説を再認識することができた。