抄録
本論は,広島高等師範学校附属中学校における手工科教育の研究にあたり,大正期広島高等師範学校附属中学校の教育計画と手工科加設に関して考察するものである。関係文献を調査した結果,大正期広島高等師範学校附属中学校における第一部制度は手工科加設の起因となり,広島高等師範学校・広島高等師範学校附属中学校・広島高等師範学校附属小学校の教員による図画手工科研究会や兼任体制によって,手工科教育カリキュラムの開発がおこなわれ,手工科の加設が維持されたことが明らかとなった。また,大正期における手工科教育カリキュラム変遷の大枠,手工科教育に携わった11名の教員氏名が判明した。