抄録
本稿では,図画工作科における評価のあり方を考える糸口として,児童の描いた絵について学生・教員を対象に実施したSD法を用いたアンケート調査の分析・比較を試みた。分析には因子分析,回帰分析,各絵のプロフィールの比較を行い,学生・教員等の評価の偏りやそれらの差異について検討した。その結果,専門教科に関わらず学生同士は似通った評価を行うが,学生・教員間では評価の差が大きくなっていることがわかった。また,学生は新奇性の高い表現がされている絵に対して教員より好意的であり,教員は丁寧な筆致で描かれている絵を高く評価する傾向があることうかがえた。