抄録
本稿は,放課後子ども教室事業における多様な活動の選択肢としてアート活動を導入する枠組みを構築することを目的とするものである。はじめに,事業の背景を辿るため,戦後の放課後支援策の変遷を概観する。特に,福祉行政と教育行政という二つの軸を示すことで,今日的な課題の所在を明らかにした。後半部では,3年間にわたる水戸市との協働事業を踏まえたアクションリサーチを行った。その結果,従来の校庭開放型からの転回を図る必要性が明らかにされた。しかし,現状として自治体がその企画立案を担うことは困難である。そこで,プログラムの構想段階においてコーディネーターとしての役割を担う外部の組織・個人が,担当部局との協働を進めていく手法の有効性を示すことができた。