美術教育学:美術科教育学会誌
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日本美術の諸様式を言語化して理解させる鑑賞教育方法( 4 )
キャッチフレーズによる日本絵画様式の鑑賞
有田 洋子
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2017 年 38 巻 p. 13-26

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抄録

本稿は,日本絵画の様式のキャッチフレーズ化による鑑賞教育方法の教育的可能性を実証した。1.江戸時代の絵師,光琳,応挙,蕪村,若冲の四様式を教材化する様式として選定した。2.美術史記述を踏まえ,四様式を「オシャレ光琳」「まじめ応挙」「おおらか蕪村」「エキセントリック若冲」とキャッチフレーズ化した。3.三段階構成により授業構想を行った。クイズ・カルタを取り入れることで,楽しみながら様式の感受・理解を定着・強化することをねらった。4.小学4年生,中学1・3年生を対象に,本稿筆者あるいは協力校教諭が授業者となって授業実践を行った結果,理解と楽しさの両面で本教材の教育的有効性が実証された。さらに,間違いやすい様式や作品の考察・分析も行った。また,作品と作家の人格の同一視が見られる場合があり,注意の必要を指摘した。

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© 2017 美術科教育学会
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