抄録
本論は筆者の「秋田県自由画教育」に関する研究に続く,戦前の地方図画教育,特に秋田県図画教育の進展に関する研究の一環である。『秋田魁新報』の自由画掲載開始時を中心として,自由画選評を担当することになった地方画家「伊藤弥太」を主に図画教育の観点で分析,考察した。結果,以下のことなどを確認した。
1 .伊藤は学校教育における図画教育を芸術的観点で捉えていた。
2 .『 秋田魁新報』が自由画選評担当を伊藤とした理由は,画力や文筆力を高く評価していたこと,図画教育に対する姿勢を支持していたことなどであった。