抄録
本論文は,不確実性の時代のコロナ禍で生まれた学びであるCONNECTEDkind(以下Ckと略記)に焦点を当てている。Ckは自然物とその影を元に描いた絵を他者と共有する実践である。
本研究は,Ckの学習効果を科学的アプローチにより解明する準備段階に位置し,体験者の脳波がいかなる状態かを調査することを目標とする。
4 名のCk体験者を対象とした脳波測定より, 2 つの異なる脳波パターンが得られ,各脳波パターンにおける体験者の描き方や完成した作品には,類似した傾向がみられることを明らかにした。
補足的に行った約100名のCk体験者を対象としたアンケート調査から,多くのCk体験者は,想像力の向上,他者への関心,自然とのつながりの感覚が深まったことを実感していることが確認された。
以上より,本アプローチによるCkの学習効果解明の進展の可能性が示唆された。