日本食品科学工学会大会講演要旨集
Online ISSN : 2759-3843
第72回 (2025)
セッションID: 3Fa01
会議情報

[3Fa01-10] 感性評価,官能評価
精油香気の嗜好度への官能評価項目の影響
*南 育子, 丸石 優紀, 林 真綺, 金澤 由紀, 佐井 賢太郎, 石川 洋哉
著者情報
キーワード: 精油, 官能評価, 主成分分析
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録

【目的】精油の香気特性を評価するために,訓練されていないパネル(非訓練パネル)による官能評価を実施し,精油の香気特性を評価した.選定した用語を用いて精油の評点法による官能評価を実施し,結果を主成分分析(PCA)により多変量外れ値を除いた上で分散分析を行った.以上より精油の香気特性に関する評価用語の有効性を検証し,信頼性と再現性を高めることを目指した.またPartial least squares(PLS)回帰分析を行い評価用語の嗜好度への影響を解析した.【方法】収集した評価用語について,評点法により香りの異なる3種類の試料を評価し,統計解析により16語に選定した.選定した用語を用いて13種類の精油の官能評価を実施し,結果をPCAにより多変量外れ値を除いた上で分散分析を行った.評価用語間の相関係数,嗜好度に対する偏相関係数,PCAを行った.また嗜好度を目的変数に,評価用語を説明変数にPLS回帰分析を実行した.【結果】選定した16語の用語を用いて13種類の精油の官能評価を実施し,PCAにより多変量外れ値を除いた後に分散分析を行ったところ,使用した全ての評価用語は試料間で有意差を示し(p<0.001),香りの特徴の差を捉えていた.嗜好度に対する評価用語の偏相関係数は,「ツンツンした」「花様の」以外は独立して嗜好度と正または負の相関があった.またPLS回帰分析を実行し,嗜好度の実測値と予測値間の二乗平均平方根誤差(RMSE)が約0.26のモデル式が得られた.モデル式の評価用語の係数を確認し,絶対値が大きく嗜好度に対する影響が大きい評価用語が明らかになった.

著者関連情報
© 2025 公益社団法人 日本食品科学工学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top