日本接着学会誌
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研究論文
ポリ塩化ビニルーメチルメタクリレートーブタジエンースチレンブロック共重合体の耐衝撃性に及ぼす炭酸カルシウム添加効果
永田 員也藤原 和子日笠 茂樹児子 英之伊藤 亮治
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2014 年 39 巻 5 号 p. 169-176

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抄録
ポリ塩化ビニル(PVC)にlOphrまでのメチルメタクリレートーブタジエンースチレンブロック共重合体(MBS)および平均粒子径が0.9//mのステアリン酸改質炭酸カルシウム(CaCO3)を40phrまでの所定量をロールにより190℃,6分間混練した。PVC/MBSブレンドの衝撃強度はMBSの添加量の増加にともない増加し,体積分率で0.07(6phr)付近から急激に増加した。CaCOs20phr以下の添加でPVC/MBSブレンドの衝撃強度は大きく改善された。一方.30phr以上のCaCChの添加で(三PVC/MBSブレンドの衝撃強度はCaCOs未添加の場合よりも低い値となった。透過電子顕微鏡観察の結果i,PVC中でMBS粒子は300nm程度の粒径一部凝集して分散していた。PVC/MBS/CaCOs複合材料動的粘弾性測定の結果.MBSのガラス転移温度に帰属されるtan6ピーク温度はMBSおよびCaCO.i粒子添加量が増加してもほとんど変化せず,MBSとCaCOs粒子表面の強い相互作用が認められなかった。CaCOa添加によるPVC/MBSブレンドの衝撃強度改善効果について力学特性解析,動的粘弾性測定から得られた結果を基づき考察した。
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© 2014 一般社団法人 日本接着学会
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