日本接着学会誌
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研究論文
特性の異なる接着剤を用いた接着接合部の準静的および動的負荷下における破壊エネルギー
関口 悠山形 勇樹佐藤 千明
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2017 年 53 巻 10 号 p. 330-337

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抄録

高分子材料である接着剤は,種々様々な動的粘弾性特性を持っている。接着剤特性の違いによる破壊じん性の速度依存性変化を調べるため,被着体にばね鋼鋼材,接着剤に2 液エポキシ系接着剤,第二世代アクリル系接着剤,1液ポリウレタン系接着剤を用いて双片持ちはり( DCB) 試験片を作成し,モードI破壊じん性を測定した。また,動的粘弾性測定装置を用い接着剤の粘弾性特性を測定した。試験速度を変えて破壊じん性値を測定することにより,動的粘弾性特性の異なる接着剤では異なる速度依存性を示すことが示された。エポキシ・ポリウレタン系接着剤ではいずれの試験速度においても連続的な破壊が観察されたのに対し,アクリル系接着剤では速度の増加に伴い不安定破壊(Stick-Slip現象) が観察された。また,破壊じん性値の速度依存性と接着剤の動的粘弾性特性に関係性が示唆された。

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© 2017 一般社団法人 日本接着学会
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