2017 年 41 巻 1 号 p. 209-219
本研究は、小学校通常学級に在籍する脳性まひ児および担任教師、センター的機能として対象校を支援している特別支援学校教師を対象に、協働に基づく個別の指導計画作成の効果と課題について検証することを目的とした。児童の実態を正確に把握するための1つの方法として、課題関連図を活用し、個別の指導計画を作成した。作成に慣れていなかった担任教師にとって、本研究の手続きは課題を視覚的に把握、整理し、指導の見通しを持つことにつながった。また、障害のある児童を指導する上での担任教師の負担感が軽減された。それぞれの専門性を生かし、協働することの有効性が示され、特別支援学校におけるセンター的機能の充実に資する成果が得られた。しかし一方で、作成にかかる時間や作業を行う上での負担感等、課題が見えた。各学校において個別の指導計画の作成が浸透するためには今後も本研究と同様の実践や関連する研究を続けていく必要がある。