抄録
原子力学会2004春の大会(O25)において、低減速スペクトルBWRの特徴であるストリーミングチャンネルを層状に配置した場合の平衡炉心特性を報告した。本報では、三次元多群炉心シミュレータNEREUSTMを用い、ストリーミングチャンネルをチェッカーボード状に配置した場合の平衡炉心設計結果を報告する。本報では短尺燃料(ストリーミングチャンネル)をチェッカーボード状に配置した炉心を対象に解析した。取出平均燃焼度45GWd/t(ブランケット部を含む)で運転月数12ヵ月(サイクル燃焼度7.5GWd/t)の条件のもとで評価した。径方向出力分布平坦化のため、反応度の高い燃料割合をを炉心の外周部高めるとともに、1/8炉心対称性を持つように燃料を装荷している。ただし、各象限の境界上に新燃料がくる場合には新燃料が面隣接することを避けるため、対象性をわざと崩している。平衡炉心設計の結果、現行BWRの炉心設計条件を満足する平衡炉心が設計できた。