日本建築学会論文報告集
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2031 一層建築物における組立コンクリート床版変形の横力分布に及ぼす影響 : 桁行壁体の床版変形の拘束(その1・一方開放型非対称構造物)(構造)
山田 孝一郎
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1960 年 66.1 巻 p. 345-348

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抄録
有壁無壁のラーメンより構成きれ、桁行方向(震力と直角方向)に壁体を有せぬ対称及び非対称建築物に組立コンクリート床版を用いた場合、地震時この床版には水平方向に変形と回転が生ずる。かかる場合の建物各部の応力分布を理論的に解析し、構造設計上の指針を求めたものが前報告である。本文は前報告に続くもので、桁行方向に壁体を有しかつ組立コンクリート床版を用いた一方開放型非対称建築物の場合を取扱い、桁行方向の壁体(以下桁行壁体と云う)が、地震時組立コンクリート床版の変形と回転を如何程拘束し、その結果、建物各部の応力分布が桁行壁体なき場合と如何に異なり、また桁行壁体の配置及び剛性が上記事柄に如何なる影響を及ぼすか等を理論的に解析すると共に、1体式コンクリート床版を用いた場合とも比較検討し、この場合における構造設計上の指針を求めようとするものである。
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© 1960 一般社団法人日本建築学会
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