抄録
埼玉県熊谷市90地点において2001年夏気温と湿度の移動観測を実施した。顕著なヒートアイランドを形成していることと共に、それに伴う不快指数への影響を見るために、午後の最も高温時における不快指数の計算を行い、その地理的分布を描いてみた。その結果不快指数は82-84と全域にわたり余り差がないことが分かった。それは、都市化に伴って気温は上昇するが、相対湿度は下がるので、相殺効果で不快指数には地理的な差が余りないことが分かった。熊谷地方気象台での不快指数の経年変化でみても、あまり大きな変化はしてないことも明らかになった。