抄録
本研究では、街路という都市空間の一部に焦点を絞り、そこを主に利用する歩行者の視点から見た都市の風景として景観を捉える。つまり、人工的色彩の濃い街路景観を日本の風景論的な立場から捉え、街路の景観評価をおこなっていくことを目的とする。そして研究対象地域には、東京都立川市の立川駅周辺市街地を取り上げた。街路の景観評価をするにあたり、街路の景観構成要素を抽出、分析をおこなった。その結果と本研究の風景論をあわせることで、界隈性·日常性·歴史性を軸とする評価項目を作成、分析をすることとした。その結果、人々の捉える街路景観には、色彩の統一感などといった工学的なものよりも、賑わいや親しみやすさなどのイメージをもたらす要素が重要であることがわかった。