日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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バンコク郊外都市農村混在地域における土地利用の変遷とその要因
原 祐二横田 樹広武内 和彦
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p. 113

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抄録

本研究では, バンコク郊外部において土地利用変化を追跡してその要因を探るとともに, 緑地環境の良好な都市農村混在形態の提案を最終的な目的としている。最初にバンコク首都圏レベルの広域スケールで, 土地条件·人口·緑被率·土地利用·農地の質をとりあげ, それらをGIS上に構築し, 本研究対象地であるバンコク都北東部の特徴を明らかにした。その結果, 本研究対象地付近は, 現在まさに都市化が進行しており, 同時に農業の質も多様化している場として位置付けられた。次に, 1952年と1998年の空中写真を判読して, 対象地域の土地利用図を作製した。その結果, 対象地域の現在の都市的土地利用形態は, 農業インフラや交通インフラの整備過程を強く反映していることが明らかになった。

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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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