抄録
実証データにもとづく定量的な砂漠化評価を行うために、気候学的に計算される潜在的な純一次生産力(NPP)と現状のNPPの比較による指標を提案する。中国内蒙古自治区での現地観測によるNPP、PAR、fAPAR、土壌水分データと、現地気象局等で収集した気象データをもとに、CASAモデルの各サブモデルの検証·改良をおこない、現状NPPを推定した。潜在NPPは、気候条件からNPPを推定する筑後モデルを用いた。砂漠化が対象となる乾性地を抜き出し、そのなかで現状NPPが潜在NPPよりも下回る地域を抽出し、図化することにより、アジア地域を対象として、砂漠化の可能性のある地域を抽出することができた。