抄録
小松平野の最近20万年間の地形発達史が、空中写真判読、現地での地形·地質調査、ボーリング試(資)料による地下断面図作成、珪藻分析、遺跡分布などの調査により明らかにされた。海洋酸素同位体ステージ7より古い時期の堆積物からなる丘陵、同ステージ5に形成された海成段丘、それを切る同ステージ4の深さ−50mの侵食谷、その谷を埋める沖積低地の存在はこの平野の形成が気候変化に起因する氷河性海面変動に大きく影響されたことを物語る。また段丘·低地の帯状配列、丘陵·段丘構成層を切る断層が示す地殻変動も平野形成に寄与したと考えられる。