抄録
日本の山地斜面は地すべり·崩壊·凍結融解の3侵食作用で形成された地形に3分されるという前提のもとに、1/25,000地形図を用いて北海道·東北地方の山地区分を行った。その結果を20%刻みの面積比として1/25,000地形図幅ごとに表示し分布図を作成した。地すべり地形は北海道北部から東北地方南部まで万遍なく存在し、緯度·方向より構成岩石と関連、崩壊·凍結融解地形は南·北にそれぞれ多く相補的関係にあるという常識的結果が大局的に得られた。しかしやや詳細に見ると、凍結融解地形は北から南へ滑らかに減少せず、津軽海峡付近でいったん増加し、再度減少するという予想外の特徴が認められた。凍結融解地形は太平洋側に多く、日本海側に少ないという予想と異なる結果が得られた。