抄録
政治改革後のハンガリーにおいて、エスニック·マイノリティは集団としてのまとまりを強化しつつある。ここでは、エスニック·マイノリティの組織化に目を向け、その地域的な分脈を、ドイツ系住民が組織する同好会を事例にして考察した。ドイツ系住民が居住する市町村に組織されている同好会としてのブラスバンド、ダンスグループおよび合唱団は、ドイツ系住民の伝統文化を保持する団体として位置づけられている。これらの活動は、ドイツ系ハンガリー人協会やメディアなどエスニック·エリートによって支持されている。その結果、ドイツ系住民は、より多くの機会を獲得し、これに関連して、彼らの居住地域は経済的な発展を遂げようとしている。