日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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鳥海山南面「心字雪雪渓」周辺における完新世中期の残雪砂礫地と残雪前面水路の拡大
吉村 章彦苅谷 愛彦
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p. 70

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抄録
鳥海山 (2236m a.s.l) の南側に位置する緩斜面の亜高山帯において, 現地表面の状態と土壌断面の調査を行った. また, テフラと14C試料の採取を行った。この結果, 現地表面は砂礫に覆われていないのに対し, 地下の土層中には砂礫が挟在している試坑が多く認められた. この砂礫層の広がりには, 2つの原因が考えられる. 1つは, 流水による影響である。これは, 土層の砂礫層にラミナ構造がみられることと, 現流路から近い場所であることから考察した. また14Cよりこの時期は, 約4700∼370014CyBPであると推定される. 2つめは, 融雪の遅れによる残雪砂礫地の広がりである. これは, 現在の残雪砂礫地に近いことと, 斜面物質の移動が考えがたいことから考察した.
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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