日本地理学会発表要旨集
2005年度日本地理学会春季学術大会
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GISによる地形図からの土地利用データ作成とその利用
*黒木 貴一磯 望後藤 健介宗 建郎
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p. 6

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抄録

既存の土地利用データとしては、宅地利用動向調査による10mメッシュ土地利用データが都市圏に整備され、国土数値情報の約100mのメッシュ土地利用データが全国整備されている。そのため様々な地域を対象とした土地利用分析には国土数値情報のデータに頼る以外にはない。また、明治時代以降の土地利用変化を連続的に知るには、5万分の1地形図から土地利用データを作成するのが最もよく、そのような試みは約2kmメッシュによる氷見山ほか(1991)や約250mメッシュによる黒木・松本(2005)などで行われた。いずれにしろメッシュが粗く、その精度は宅地利用動向調査による10mメッシュ土地利用データに及ばず、土地利用分布や変化に関する検討が詳細にはできない。本研究では、1/25,000地形図にある土地利用境界線を利用してGISにより土地利用図を作成し、それより10mメッシュデータとした。その所要時間と手法を整理し作成した土地利用データの特徴をまとめた。さらに土地利用データと他の地理情報との重ね合わせなどからデータ利用に関する予察を行った。

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© 2005 公益社団法人 日本地理学会
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