日本地理学会発表要旨集
2008年度日本地理学会秋季学術大会・2008年度東北地理学会秋季学術大会
セッションID: 501
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鬼怒川流域の水質
飯田 貞夫江口 晃志村 聡*大島 徹
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抄録

鬼怒川は,栃木・群馬県境にある鬼怒沼を源流とし,大谷川,田川などの支流を集めて南流した後,茨城県守谷市で利根川と合流して太平洋に注ぐ一級河川である。古くから暴れ川として知られ,上流には川俣,川治,五十里の3ダムが設置され,ダム湖が存在する。  鬼怒川,大谷川の上流には鬼怒川,川治,日光などの温泉保養地があり,年間を通して多くの人々に利用されている。また,本流には親水公園や簗が整備されており,調査を行った8月には,鮎を釣る人や川原でバーべキューをする人など,思い思いにレジャーを楽しむ人の姿が見られた。  流域の平坦地は多くが水田として利用されているが,人口が集中する宇都宮市の周辺には大規模な自動車工場や工業団地がある。  このように,流域内にダム湖や温泉があり,日光市や宇都宮市などの人口密集地域を流下する鬼怒川の水質の現状について明らかにするために,調査を行った。 調査期間は,2007年8月18日~21日の4日間である。なお,調査期間中に調査に影響するような降雨はなかった。

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© 2008 公益社団法人 日本地理学会
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