日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 725
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発表要旨
カリブ海の人々とウミガメ(1)
*高木 仁
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抄録
本発表は、中南米地域の中央に広がるカリブ海域の人々とウミガメの文化地理に対する研究の途中経過報告である(参考:石塚編 1991, 斎藤・矢ケ崎・松本編 1999、丸山編 2011ほか)。 調査に入った西カリブ海のニカラグア沖というのは、草食性ウミガメの有数の繁殖先であるが(図1)、そこは同時に、地元ミスキート・インディアンによる自給的な捕獲や、入植した英領ケイマン諸島民によるカメ肉産業が、大規模に展開してきた海域でもある。 このニカラグア沖での生産は、1977年のワシントン条約の批准によって、自治領内の先住民だけに限られようになっているが、漁獲量はほぼ横ばいで推移し、近年ではより集約化した形へと変化もみせはじめている(図2)。
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