抄録
症例の概要:患者は初診時52歳男性で,線維肉腫と診断され左側上顎半側切除術,左側眼窩内容除去術をうけた.左側顔面陥凹部の審美性改善のため維持装置にインプラントと磁性アタッチメントを応用した義眼を含むエピテーゼによって顔面補綴治療を行った.
考察:インプラントを維持源に磁性アタッチメントを用いてエピテーゼを装着することで審美性が回復するとともに着脱が容易であるなど患者自身の取り扱いも容易で患者の満足が得られた.
結論:本症例の様に周囲の軟組織に維持を求めることが困難な症例ではインプラントと磁性アタッチメントは,エピテーゼの維持装置として有用であった.