日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
陶材焼付冠ブリッジとアタッチメント義歯により審美的に咬合回復した症例
藤井 隆晶
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2018 年 10 巻 2 号 p. 155-158

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抄録

症例の概要:患者は63歳の女性.上顎前歯部の歯冠補綴装置の不適合による審美不良および下顎左側臼歯部の遊離端欠損に伴う咀嚼困難が主訴であった.義歯のクラスプが目立つことに対する患者の抵抗が大きかったため,クラウンブリッジおよび遊離端欠損部にはアタッチメント義歯を用いることで,審美性と安定した咬頭嵌合位の回復を図った.

考察:下顎臼歯部欠損に対する補綴歯科治療には種々の方法が存在する中で,患者の主訴を改善可能である補綴修復装置の設計を考慮し,製作および装着することができた.

結論:陶材焼付冠ブリッジとアタッチメント義歯によって,審美不良および咬頭嵌合位の安定性を改善し,良好な結果を得た.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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