2018 年 10 巻 3 号 p. 263-266
症例の概要:22歳の女性.上下顎9歯の先天性欠損を有しており,不正咬合改善のため矯正治療終了後,欠損部の審美性,機能性の改善のため補綴治療を希望して当科を受診した.下顎前歯部は顎骨幅の不足によりブリッジにて,上下顎小臼歯部はインプラントを用いた固定性補綴治療を行った.
考察:小臼歯部へのインプラント治療と共に下顎前歯部顎堤に結合組織移植を行い,ポンティック基底面形態をオベイト型に整形した結果,長期的に安定した審美的,機能的回復が得られた.
結論:現在,補綴装置装着から3年6カ月以上良好に経過しているが,今後も長期的に良好な予後を獲得するために経過観察を継続することが重要であることが示された.