日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
すれ違い咬合症例にオーバーデンチャーを用いて咀嚼機能を向上した1症例
荻野 崇真
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2018 年 10 巻 4 号 p. 353-356

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抄録

症例の概要:76歳の女性.義歯床下粘膜の疼痛を主訴に来院した.すれ違い咬合であり,上顎残存歯が対合の義歯に強く咬合接触することで,下顎右側臼歯部義歯床下粘膜に疼痛が生じていた.上顎はオーバーデンチャーを,下顎はリンガルエプロンを大連結子とした部分床義歯を製作した.

考察:上顎残存歯による下顎への加圧因子を除去し,下顎義歯の剛性の向上と沈下の軽減ができたため疼痛が消失し,良好な結果になったと考える.

結論:すれ違い咬合症例に対して上顎をオーバーデンチャーとし,下顎義歯にリンガルエプロンを用いた部分床義歯を製作することで疼痛を抑制し,咀嚼機能,口腔関連QOLおよび満足度が向上した.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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