日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第127 回学術大会/シンポジウム6 「集学的観点からインプラント治療を考える」
集学的観点からインプラント治療を考える
鮎川 保則正木 千尋辻 光弘湯浅 慶一郎武田 孝之
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2019 年 11 巻 2 号 p. 116-121

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抄録

 補綴主導型インプラント治療という概念は,顎口腔系に調和した機能的,審美的アウトカムを獲得するためのインプラントの埋入位置や外科処置の選択を骨子とする.その際,術前の口腔内環境整備,手術時における口腔外科的手技,補綴設計,術後の口腔環境維持の全てが高いレベルで融合することが求められるため,集学的治療といえる分野である.医科における集学的治療とは,多分野の医師が集まって治療を進めていくことを指すが,歯科においては一人の歯科医師が全てを担当することはむしろ一般的である.本稿では補綴主導型インプラント治療を進めていくにあたって必要な集学的治療概念について整理したい.

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© 2019 公益社団法人日本補綴歯科学会
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