2019 年 11 巻 3 号 p. 227-232
近年のデジタル技術の発展は歯科医療の形態をも変えつつあり,デジタルデンティストリーという新しい学問も確立されつつある.とりわけ技工操作においては,デジタルワークフローがもたらすメリットは大きいものとなっている.しかし,これまでの手技とは全く異なるため,臨床的に歯科医師と歯科技工士双方にどのようなメリットがあるのか未だ不明な点も多い.
デジタルワークフローによる歯冠補綴が歯科医師と歯科技工士とが連携して行う歯科医療の現場において,どのような役割を果たすことができるのかを現状に即して考察した.