2019 年 11 巻 4 号 p. 423-426
症例の概要:患者は27歳女性.上顎小臼歯部欠損による咀嚼障害および審美障害を主訴に来院した.診断用ワックスパターン形成を参考にしたプロビジョナルレストレーションを装着後,ジルコニアオールセラミックブリッジおよび二ケイ酸リチウム含有セラミックスを使用した部分被覆冠による補綴治療を行った.
考察:プロビジョナルレストレーションを用いて,安定した下顎位を確認後,補綴処置を行い,適切な補綴装置の設計および接着操作を行ったことが長期安定したセラミック修復の獲得に寄与したと推察される.
結論:セラミック修復を適用することで長期的に安定した審美的で機能的な回復が可能であることが示唆された.