2020 年 12 巻 1 号 p. 79-82
症例の概要:70歳女性.主訴は下顎前歯部の見た目が悪く,ものが良く咬めない.上顎の口蓋隆起は床の適合を妨げ,下顎臼歯部歯槽骨は吸収が著しく,機能時の義歯沈下を認めた.上顎は磁性アタッチメント支台の無口蓋全部床義歯,下顎は磁性アタッチメント併用コーヌス型テレスコープ義歯を製作した.
考察:旧義歯よりも最終義歯では高い咀嚼機能評価を得た.磁性アタッチメントによる支持・維持効果,コーヌステレスコープクラウンによる強固な支持・把持・維持効果によるものと考えられる.
結論:審美的要求の高い患者に対し,磁性アタッチメント併用コーヌス型テレスコープ義歯を製作したことで,咀嚼・審美障害が改善され,良好な結果を得た.