2020 年 12 巻 3 号 p. 284-287
症例の概要:患者は66歳女性.主訴は「見た目が悪いから上の歯を入れて欲しい.」であった.上顎前歯部の不適切なブリッジによる審美障害および臼歯部欠損による機能障害と診断した.|45,65|にハイブリッド型レジン前装クラウン,(2)(1)|1(2)(3),(4)(3)(2)1|12(3)(4)(5)にハイブリッド型レジン前装ブリッジおよび543| 67および|67に可撤性義歯を用いて咬合再構成を行った.
考察:垂直的顎位をクラウンブリッジで確立し,最終補綴装置は主として歯根膜支持の補綴装置を装着した.また維持装置の設計にも配慮し,審美性の確保に努めた.
結論:ハイブリッド型レジン前装のクラウンブリッジと可撤性義歯によって咬合再構成と審美性が得られた.