2022 年 14 巻 1 号 p. 101-104
症例の概要:患者は36歳女性.上顎前歯の審美障害を主訴に来院した.咬合干渉を伴う重度歯周炎と診断し,保存不可能の歯と,咬合干渉の原因と思われる歯の抜歯を行い,歯周治療後に咬合位の評価を行った後,インプラント補綴にて審美性と咬合の回復を図った.
考察:咬合干渉の部位を特定するために,咬合位の評価を咬合器にて行った.歯周治療の再評価時に咬合位の再評価も行うことで,正確なインプラント補綴の治療計画を立案でき,良好な治療結果に繋がったと考えられる.
結論:顎運動偏位が引き起こした審美障害の患者に対して咬合器を用いた咬合位の評価を行いながら,インプラント補綴治療を行うことで,主訴の改善と良好な経過を得た.