日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第130回記念学術大会/シンポジウム1 「パーシャルデンチャーデジタル化への現状と課題」
部分床義歯のデジタル化に関する文献レビュー
笛木 賢治稲用 友佳髙市 敦士村上 奈津子和田 淳一郎新井 祐貴上野 剛史若林 則幸
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2022 年 14 巻 1 号 p. 17-24

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抄録

 部分床義歯のデジタル化の現状と実用化への課題を見いだすことを目的としてシステマチックレビューを行った.2019年には,作業用模型を用いずに全工程をデジタル技術で部分床義歯製作することが可能であった.しかし,フルデジタル・ワークフローでの製作は,Kennedy Ⅲ/Ⅳ級の少数歯欠損症例に限られていた.デジタル印象採得と咬合採得には口腔内スキャナが使用されていた.CAD/CAMフレームワークについては,日本ではレーザー積層造形法での製作が実用化されている.口腔内スキャナの性能向上,フレームワークと義歯床の連結の精度と耐久性の向上,製作コストの削減が,今後の解決すべき課題といえる.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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